足立朝日

Vol.130早乙女太一ALL JAPAN TOUR 2013

掲載:2013年6月5日号
艶やかな早乙女ワールドを堪能

 女形の華麗な舞でファンを魅了する早乙女太一が、「ALL JAPAN TOUR 2013」と銘打って、いよいよシアター1010に登場する。同舞台の見所・魅力について、早乙女は話を弾ませる。
 「1部の『花太郎笠』では、迫力ある殺陣と人情味溢れる芝居が魅力です。2部の舞踊ショーで〝女形〟を演じる時には、余計な感情をいれずに、ただひたすら〝形〟としての女性を演じることを意識しています。あとは、『間』を大事にするように心掛けています。言葉と言葉の『間』は、お客様の舞台のイメージを膨らませる大切な時間なので、長過ぎず、短過ぎないタイミングを作り出しています。そこにもご注目を! 舞台を初めてご覧になる方にも十分に楽しんでいただけるような内容になっていると思います」
 舞台を演じるにあたり、チームワークは欠かせない。「稽古場では、皆でアイデアを出し合い、息を合わせながら芝居を作り上げました。今は皆がより高い目標に向かって、日々、それぞれが必死に舞台と向き合っている最中です。やはり仲間たちと舞台を作っていく過程や、本番に向けて研究をしていくことは、面白くもあり難しいところですね。それを、お客様に喜んでもらえる時が一番うれしいです」と早乙女は微笑む。
 現在21歳の早乙女は、4歳にして父・葵陽之介が旗揚げした大衆演劇「劇団朱雀」の舞台に立ち、頭角を現した。小学生時代に、足立区ゆかりの北野武(ビートたけし)の目に留まり、2003年、北野の監督作品『座頭市』で銀幕デビュー。NHK大河ドラマ『風林火山』北条新九郎役や、宮本亜門演出『トゥーランドット』ミン役などで、さらに芸域を広げた。大阪新歌舞伎座に於いては最年少座長を務め、その艶やかさは早乙女旋風を巻き起こした。現在も、明治座などの大劇場で座長公演を続けている。
 数々の実績が評価され、第13回東京スポーツ映画大賞エンターテインメント部門「日本芸能大賞」、さらに第25回浅草芸能大賞「新人賞」受賞。早乙女ワールドをぜひシアター1010で。【日時】7月20日(土)14時、21日(日)11時・15時【料金】7500円、足立区民7000円、フレンズ会員10%引【チケット】TEL5244・1011