足立朝日

青年海外協力隊 落合さんと石黒さん、セネガルへ

掲載:2013年7月5日号
 足立区在住の青年海外協力隊員が、出発前の6月20日(木)、区長を表敬訪問した。
 落合萌子さん(27)=綾瀬4丁目=と石黒里佳さん(22)=伊興1丁目=。派遣先はともに、西アフリカのセネガル共和国。落合さんは保健センターでの保健システムの改善や地域住民への健康教育、石黒さんは教育委員会での小学校の数学教育や教職員の指導を行うことになっている。
 落合さんは中学生の頃に見た、途上国の飢餓の子どもたちの映像がきっかけで、看護師を目指すことに。途上国の大きな問題である母子保健を支援したいと、大学病院で4年間助産師として経験を積んだ。派遣先のタンバクンダ州は妊産婦死亡率や乳児死亡率が高いことから、その原因を調べて、地域の人と協力して改善に努めたいという。「自分自身で何ができるか分からないが、目の前にあることに全力で取り組んでいきたい」
 石黒さんは新卒の教員として、ケベメール県の小学校などで数学を指導する。中学時代の恩師から、退職後に参加したシニアボランティアの話を聞いたことが、目指すきっかけとなった。当時から数学が好きで、その楽しさを多くの人に伝えたいと思うようになった。「嫌いな子はわからないから。学んでいて良かったと思えるように、できることを精一杯頑張りたい」
 公用語のフランス語は、2人とも研修センターで2カ月間みっちり学び、日常会話はできるそう。
 派遣は7月1日から2年間。頼もしい活動の話を持ち帰って欲しい。

写真/区長を間に、石黒さん(左)と、落合さん=区役所で