足立朝日

Vol.131 世良 公則ソロ・アコーステイックライヴ

掲載:2013年7月5日号
デビュー35周年の魅力全開

 世良公則が、1年ぶりにシアター1010へ登場。「O-kiraku Live2013」をサブタイトルに、アコースティックギター1本とは思えない大迫力の演奏と、魂を揺さぶるあのハスキーなシャウトをパワフルに披露する。今回もまた、「いつも通りリラックスしてステージに立ちます。皆さんもその時間をゆったり存分に楽しんで下さい」と世良。
 1977年シングル『あんたのバラード/世良公則&ツイスト』でデビュー。その後『銃爪』『燃えろいい女』などのシングルを連続ヒット。1978年のデビューアルバム『世良公則&ツイスト』は、日本のロックバンドとして初のオリコン1位を達成。歌謡曲とニューミュージック全盛時代の音楽界に激震を走らせ、ロックが台頭する開拓者となった。
 1981年にツイストを解散後、ソロとして音楽活動を開始。2003年、単身ロスアンジェルスに渡り、現地アーティストらとアルバム『照 』を世に出した。同主力メンバーとの日本武道館ライブは、ファンの心に深く刻まれている。2012年、世良公則デビュー35周年記念として、初の邦楽カバーアルバム『BACKBONE』と『the ultimate WE ARE GUILD9』を同時リリース。曲への思い入れについて、世良は語る。「曲ごとに思い入れは異なります。1番とか2番とかではなく、それぞれの時の、それぞれの想いを曲に刻んでいく訳ですから。作者のエピソードより、その曲と出会った時の聴かれた方の想いや出来事が、その曲を育てているのだと思います」
 映像の世界にも活躍の場を広げ、1998年、今村昌平監督作品『カンゾー先生』では、鳥海医師役で2度目の日本アカデミー大賞助演男優賞受賞と、第10回・第22回助演男優賞を受賞。2011年には民放ドラマ『マルモのおきて』、2012年にはNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』への出演で話題となった。世良にとって俳優業の醍醐味とは、「音楽だけでは巡り会わない、多くの表現者たちとカテゴリーを越えてセッションできる」こと。
 世良の魅力全開のライブを前に、「いい汗かきにお出かけ下さい。最後には声を枯らしての大合唱、期待しています!」と読者にラヴ・コール。【日時】9月1日(日)16時【料金】6千円、フレンズ会員10%引【チケット】TEL5244・1011