足立朝日

猛暑を乗り切ろう!夏のメディカルハーブ 活用法

掲載:2013年8月5日号
 8月に入っても猛暑が続くが、暑さ対策に効果的なのがハーブだ。カモミールのさらさらボディーパウダー、フラックスシード(亜麻の種)とラベンダーを詰めたアイピロー(目の枕)、今人気沸騰の魔法の水・ハンガリーウォーター! 栗原在住のハーバルセラピスト・古澤正美さんに、その製法を伝授してもらった。

①カモミールのさらさらボディーパウダー
 大人も赤ちゃんも安全に使えるボディーパウダーだ。材料はハーブパウダー(ドライのカモミールジャーマン)大さじ1、コンスターチ大さじ3。作り方は、ドライハーブをミルサーまたは乳鉢で粉末にし、茶こしで濾し、コンスターチに混ぜる。そしてもう一度茶こしでふるい容器に入れ出来上がり。
②アイピロー
 パソコンやテレビの見すぎなどで目が疲れた時、目の上に当てて使う。フラックスシード(亜麻の種)のひんやり重い適度な刺激が目の疲れをとり、リフレッシュさせてくれる。作り方は、フラックスシード100g、ドライのラベンダー大さじ1を縦10㎝、横20㎝の布袋に材料を詰めて、入れ口を縫い合わせる。寝つけない時にもラベンダーの香りがリラックス効果を高め、心地よい眠りの世界に誘ってくれるはず。
③ハンガリーウォーター(若返りの化粧水)
 「世界最古の香水」「若返りの香水」と呼ばれる魔法の水、ハンガリーウォーターは14世紀僧院で作られた。70歳を超えたハンガリー王妃が毎日洗顔や入浴に使ったところ、リューマチが治り、若さまでも取り戻したという逸話も残っている。
 今回はドライハーブから作る伝統的なレシピを紹介。材料は、ローズマリー大さじ5、ローズ、ペパーミント各大さじ3、レモンピール、オレンジピール各小さじ1(すべてお茶用か食用)、ウォッカ(40度か50度)3カップ。
【作り方】透明なビンにウォッカを入れ、細かくすりつぶしたハーブを詰め、日の当たる明るい場所に置き毎日100回づつ振ろう。3カ月後コーヒーフィルターで濾し、遮光性のビンに詰め替え冷暗所へ。
【利用法】そのまま香水(色がつくので注意)や、関節痛など患部にすり込み、痛みどめとして。精製水で4倍に薄め、化粧水やルームコロンなどに使用できる。頭皮やカサカサしたかかとやひじにもオススメ。

【プロフィール】古澤正美さん
 足立区栗原在住、ハーブ研究家、クレイジキルト作家。ハーブ歴40年。PTA、高齢者施設、地域のセンターなどを中心に活動。現在、都市農業公園のハーブ教室の講師として活躍中。最近、JAMAHAのハーバルセラピストに認定された。メディカルハーブコーディネーター。

写真上/カモミールのさらさらボディーパウダーの材料など一式
中1/アイピローの数々。右上が、フラックスシードとドライのラベンダーを混ぜたもの
中2/フラックスシードの花
下/ハンガリーウォーターの材料(手前)と完成品