足立朝日

「和音」ファーストアルバム発売 やさしさと愛する心を歌う

掲載:2013年8月5日号
 足立区から誕生した2人組の音楽ユニット「和音」が、初のアルバム『愛・哀・逢』を7月31日(水)に発売した。
 知的ハンディキャップ児者活動グループ「足立キッズクラブ」のメンバーで結成。2010年にデビュー、翌年移籍して再出発した。心に響く歌詞と曲、美しい歌声で活動の幅を広げている。
 作詞・作曲はShunさん、歌はYokoさんが担当。「日常でいろいろな愛に囲まれて生活している。人への愛、哀、出逢い。それをテーマにした7曲」とShunさん。
 「好きになってくれるでしょうか 私の声だけで」と問いかける『月見草』は、「オペラ座の怪人」へのオマージュ。「手の届かなそうな人を想っている人に聞いて欲しい」
 『愛するものたちよ』は、戦争に関する直接的な歌詞はないが、特攻隊がテーマ。Yokoさんは「反戦の言葉はない。ないからと言って、肯定しているのではない。愛するものを抱えている上で、行かなければならなかった思いを込めて歌った」。
 デビューCDの「君だけを」「授かった命」も新録音で収録。ミドルテンポやバラードなどに乗せて、身近な心の出来事がわかりやすい言葉で綴られている。
 Shunさんは「障害者など苦労し悩んでいる人にとって、今の流行の音楽では心に届かない部分を届けたい」と話す。
◆『愛・哀・逢』(発売元アルドゥール、税込み2100円)=CDショップかネット通販で注文
◆出演イベント=8月24日(土)午後1時45分~3時15分「ふれんどりぃまつり」(竹の塚6‐18‐12、TEL3883・7177)

写真上/Shunさん(左)とYokoさん=竹の塚センターで
下/ファーストアルバム『愛・哀・逢』