青井2丁目にある「四ツ家稲荷神社」は、徳川家康公が祭神の一つであることから、通称「権現さま(徳川家康の神号)」と呼ばれ親しまれている。
祭神は宇迦之御魂命と徳川家康公。詳しい創建は不明だが、この地は安土桃山時代の文禄年間(1592~1596)に開かれたと伝えられているため、その頃の創建ではないかと考えられている。社名の「四ツ家」は、現在の青井2丁目南から弘道1丁目をかつて「四ツ家町」と呼んでいたことが由来。これは、この地の開発者が4家であったことから名付けられた。
四ツ家には、もともと二つの神社があったが、明治になって一村一社政策により合祀。その際、4家の1つ鶴飼家の屋敷神だった「権現さま」も合祀した。
同社には、農村時代の厳しい生活を物語るエピソードがある。かつて農村地帯だった頃に流れて来るはずの水が来ないので調べると、上流の水門が開けられていないことが判明。怒った村民が獅子頭を先頭に竹ヤリを持って交渉に行ったが決裂。その際、2つあった獅子頭のうち一つを取られてしまった。現在1つの獅子頭だけが同社に残っているのはそのためだ。
【交通】「北千住駅」西口から東武バス「花畑車庫」行きで「青井ふれあい公園入口」下車徒歩約3分
写真上/龍頭の手水舎
下/1本路地を入った住宅街にある

四ツ家には、もともと二つの神社があったが、明治になって一村一社政策により合祀。その際、4家の1つ鶴飼家の屋敷神だった「権現さま」も合祀した。

【交通】「北千住駅」西口から東武バス「花畑車庫」行きで「青井ふれあい公園入口」下車徒歩約3分
写真上/龍頭の手水舎
下/1本路地を入った住宅街にある