足立朝日

国体会場では 650人のボランティアも活躍

掲載:2013年9月5日号
 今大会の愛称は「スポーツ祭東京2013」。東京初の全国障害者スポーツ大会(第13回/10月12日~24日)と併せての開催となる。
 都内の様々な会場で行われるが、競技以外の部分は、全て自治体の裁量に任されている。足立区の特徴は「ボランティア」。広く一般の区民に呼びかけ、約650人(うち高校生300人)が集まった(募集は終了)。高校生以上が条件で、最年長は82歳の男性。交通費や弁当もない完全なボランティアで、スタッフジャンバーと帽子の貸与のみで、来場者の誘導、選手入口の警備、ドリンクコーナーなどを担当する。
 「終了後、何を残せるかがテーマ。これをきっかけに、ボランティアが根付いていけば」。長野五輪にボランティアで参加した経験を持つ国体準備担当・依田保課長は、国体ならではの収穫に期待を寄せる。「日本一、世界一を目指す人を足立区で間近で見られる数少ないチャンス。オーラや立ち振る舞いを味わって欲しい」。観覧者にとっても、またとない貴重な機会だ。
 当日は、ボランティアが育てた約900鉢の花が、会場の東京武道館周辺と、練習場となる足立学園と東京電機大学のある北千住駅東口に飾られ、全国から訪れた人たちを歓迎する。