足立朝日

撮影＝眞崎好江さん＝千住旭町在住

　「とにかくすごいです。クレーンが林立し、あちこちで工事の槌音がしている。今がちょうど『産みの苦しみ』の真っ最中というとこでしょうか」。こう話すのは、写真を撮った眞崎さん。千住大橋の近くの再開発現場を撮った写真だ。
　撮影場所は、千住大橋が目の前に見えて、その横にスカイツリーが顔を出すマンションの工事現場前の道路。「写真に写っている大橋を渡って右へ行けば、もう荒川区ですから、ここは足立区の南の端も端です」
　眞崎さんは、千住生まれ。千住河原町の住区センターで働いていたこともあるので、「千住大橋付近は、割合良く知っています」。靴のリーガルの工場があり、そのバーゲンにもよく行ったし、最近では本紙「スクランブル」欄でお馴染みの石洞美術館にも行くので、この地が大きく変貌しているのは知っている、と言う。
　「時代の流れなんでしょうね。きれいな公園が出来て、高層マンションが何棟も建つ……。すごい変化だと思いますが、何か寂しさを感じますね」
　再開発は、来年３月末に京成・千住大橋駅前に「交通広場」が完成し、同時に、大規模な商業施設もオープンする予定で、これまで『とり残され感』が強かったこの地域が一気に変わりそうだ。
【交通】再開発地区は、京成「千住大橋駅」下車すぐ。
（選者・学芸員 小林基治＝日本写真会同人）