足立朝日

双葉町からの避難者を支援 「女性フェスティバル」9日(土)・10日(日)

掲載:2013年11月5日号
 足立区女性団体連合会(鈴木圭子会長)・足立区主催の「女性フェスティバル」が、11月9日(土)・10日(日)に開かれる。初めて被災地支援に特化した企画となっている。
 女団連は3・11直後、石巻への物資支援や視察など活動。福島県双葉町の住民たちが放射能から逃れて埼玉県加須市に避難した後は、「放射能のことは女性として母として、見過ごせない」と、重点的に支援を続けている。
 加須市にある避難所の旧騎西高校の体育館や教室には、震災から2年半が経った10月現在も、高齢者約100人がダンボールで仕切られたプライバシーのない環境で生活している。「避難所の写真を見せると、皆さん驚きます。避難当初と全く変わっていないんです」、と「被災地支援の会」の中村富美子代表。
 「働く女性部会」の古場栄子部会長も尽力、今年3月にバスをチャーターして約40人が訪問、読み語りや踊りなどで交流した。
 今回のイベントに避難所の人々を招待。当日は支援金を募るほか、チャリティー品の売り上げ(材料費を除く)を募金する。鈴木会長は「ずっと支援を続けていきたい」と話す。
《女性フェスティバル「世代をつなぐ女性のわ」》
【日時】11月9日(土)・10日(日)午前10時~午後4時【場所】エル・ソフィア(梅田7‐33‐1、梅島駅徒歩2分)【入場料】無料【内容】▼「福島県双葉町を忘れないで―放射能に追われて避難所に2年8カ月―」9日午前10時半~正午=加須市の避難者が語る(旧騎西高校自治会長、他)▼女のしゃべり場「失って生かされて与えられ」10日午前10時半~午後12時半=陸前高田でドレスタオルを作っている母親たちのチーム「麻の葉」代表の話▼展示・体験コーナー「被災地支援の会」両日午前10時~午後4時(10日は3時半)=旧大川小保護者による刺繍、陸前高田のドレスタオル、着物生地で作った石巻のバッグなどを販売▼他、うたごえ広場、健康チェック、展示、喫茶など楽しい企画が盛りだくさん
【問合せ】TEL3880・5222男女参画プラザ

写真上/女団連有志が双葉町の人たちと踊りで交流=埼玉県旧騎西高校で
下/着物生地で作られた石巻のバッグ