足立朝日

潤徳学園 地域に育まれて 90周年

掲載:2013年11月5日号
 学校法人・潤徳学園の創立90周年記念式典が、10月26日(土)、千住2‐11の潤徳女子高等学校体育館で開かれた。
 在校生528人、教員、学校関係者、来賓らが出席。厳かな空気の中、粛々と進行した。
 同学園は、千住の開業医だった堀内亮一初代理事長を中心とする地域の有識者が、当時千住になかった女子校の必要性を考え千住町教育会を結成。それを母体として大正13年に潤徳高等女学校として開校した。平成元年にニュージーランドの女子校と交換留学を開始、同9年にはアメリカ3大学と姉妹校提携を結ぶなど、国際教育にも力を入れている。
 式辞で鈴木篤理事長は学園の歴史を振り返り、「女子教育のパイオニアとして、大きな節目の100周年を目指していきたい」。また、木村美和子校長は「社会で認められる自立した女性を育成する女子校として、更なる飛躍を」と述べた。
 続いて挨拶した生徒会長の阿久津毬乃さん(3年)は、自分の新たな部分を友人や先生が見出してくれたことで、入学時には想像もしなかった生徒会長になったと明かし、「在校生として90周年を迎えられたことに喜びを感じる」と充実した学校生活を語った。
 祖父やおじが理事長を務めるなど学園と関わりの深い鴨下一郎衆議院議員、久保田公治PTA会長、白井幸子同窓会会長、大保等潤徳会会長が祝辞を述べ、締めくくりに吹奏楽部が「序曲祝典」の演奏で華を添えた。
 式典前には、近藤やよい区長が社会で活躍する先輩女性として、生徒たちに講演した。

写真/生徒を代表して挨拶する阿久津生徒会長=潤徳女子高で