撮影=斎藤昇さん(74)=柳原2丁目在住
「この風景、珍しい風景です。足立区にある造船所。今は、修理専門のようですがね……」。千住曙町38‐1にある伊澤造船㈱のこと。隅田川と旧綾瀬川のちょうど合流点にある。写真を撮った斎藤さんは、造船所に近い昔の第二中(現在の東京未来大学)に通った。
子どもの頃は来たことがなかったが、最近、隅田川の汐入大橋を渡って、対岸にある南千住・汐入公園を散歩し、川沿いのスーパー堤防を下流へ歩いて、この風景と出会った。伊澤造船所は、建築イラストレーターの大淵澄夫さんが、足立区公社の広報紙「ときめき」の連載コラム「足立素描」で2008年9月号に取り上げ話題になった。
造船所へは、京成「関屋駅」前の墨堤通りを郵便局側に渡り、約10分南へ歩く。旧綾瀬川に架かる綾瀬橋の手前、民間車検所の前の細い坂を下ると造船所の門。結構大きい船が修理中だった。
事務所で、主任技術者兼営業の相原明礼さんは、「この造船所は古いよ。創業は明治かな。今の社長で4代目。隅田川ではここだけになっちゃった」と語ってくれた。従業員8人と外注で、今は修理専門だが、小型船の新造がたまにあるそうだ。現に、製造中の小型浚渫船が目の前にあった。
【交通】同造船所は、京成「関屋駅」下車徒歩10分、「堀切駅」下車7分。写真撮影場所へは、両駅から下車徒歩15分。
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)
「この風景、珍しい風景です。足立区にある造船所。今は、修理専門のようですがね……」。千住曙町38‐1にある伊澤造船㈱のこと。隅田川と旧綾瀬川のちょうど合流点にある。写真を撮った斎藤さんは、造船所に近い昔の第二中(現在の東京未来大学)に通った。
子どもの頃は来たことがなかったが、最近、隅田川の汐入大橋を渡って、対岸にある南千住・汐入公園を散歩し、川沿いのスーパー堤防を下流へ歩いて、この風景と出会った。伊澤造船所は、建築イラストレーターの大淵澄夫さんが、足立区公社の広報紙「ときめき」の連載コラム「足立素描」で2008年9月号に取り上げ話題になった。
造船所へは、京成「関屋駅」前の墨堤通りを郵便局側に渡り、約10分南へ歩く。旧綾瀬川に架かる綾瀬橋の手前、民間車検所の前の細い坂を下ると造船所の門。結構大きい船が修理中だった。
事務所で、主任技術者兼営業の相原明礼さんは、「この造船所は古いよ。創業は明治かな。今の社長で4代目。隅田川ではここだけになっちゃった」と語ってくれた。従業員8人と外注で、今は修理専門だが、小型船の新造がたまにあるそうだ。現に、製造中の小型浚渫船が目の前にあった。
【交通】同造船所は、京成「関屋駅」下車徒歩10分、「堀切駅」下車7分。写真撮影場所へは、両駅から下車徒歩15分。
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)