足立朝日

 足立新田高校ダンス部 「和の心」を踊る  「高校生ストリートダンス×歌舞伎」出演

掲載:2013年12月5日号
 都立足立新田高校(雨森義勝校長)のダンス部(加藤美奈子顧問)が、12月14日(土)に行われる公演「日本の伝統芸能×ストリートダンス」に出演する。
 今年8月~来年3月、都と東京文化発信プロジェクト室が実施している、伝統芸能・文化の魅力を国内外に発信するための「東京発・伝統WA感動」事業の一環。その出演者として、都立清瀬高校、都立高島高校とともに
白羽の矢が立った。
 足立新田高校ダンス部は、3年前に全国大会出場の実績を持つ。現在は1・2年生の部員25人(公演出演は24人)が日々、切磋琢磨。副部長の大森賢太郎くん(2年)は、「昨年、NHKの番組に出させてもらったのが、一番大きい」と誇らしげに話す。
 今回、挑戦するのは、「和の心」をモチーフにした創作ダンス「戦国時代~怨廻~」。部の講師で、倖田來未やV6も手がけたダンサー・石橋正広さんが振り付けた。
 刀に宿る怨みの念が、刀を手にした人間を操り、次々に相手を倒して巡っていくというストーリー。部長の中村綾花さん(2年)は「ダンスというより演技」と話す。
 女子はジャズヒップホップ、男子はブレイクダンスで、刀を使った振り付けも。「WA感動」から来校した歌舞伎俳優の中村鶴松氏から、歩き方や刀の所作の指導も受けるなど、普段ヒップホップを踊っている部員たちにとっては初めてづくし。
 「踊りも表現の仕方も考えないといけないので、難しい。最近完成に近づいてきて、思ったよりいい作品ができそう」と笑顔の中村さん。「全体的に明るくて、やる時は結構やるけど、上下関係がなくて仲がいい」という彼らの新たな挑戦を、ぜひ観に行こう。
【日時】12月14日(土)午後1時と4時(ともに30分前開場)
【場所】日暮里サニーホール(「日暮里駅」南口徒歩3分)
【内容】第1部=高校生ストリートダンス×歌舞伎、第2部=上妻宏光(津軽三味線)×DAZZLE(ダンスカンパニー) 「狐影」
【料金】一般3000円、学生2000円(ともに全席指定)
【チケット発売】TEL0570・06・9993イープラス(eコード:031050)、TEL0570・02・9999チケットぴあ(Pコード:430-638)
【問合せ】TEL3467・5421東京発・伝統WA感動実行委員会事務局

写真/元気いっぱいの部員たち=足立新田高校で