足立朝日

今年は縁起の良い富士山でスタート ~ダイヤモンド富士に二重富士、富士東~

掲載:2014年1月5日号
 年があけて今年は午年。さて、どんな年になるかは皆さんの心がけ次第。昔から「一富士二鷹三茄子」と言われ、 初夢に見るものの中で、最も縁起のよいとされている富士山。昨年は世界遺産に登録されたが、さて、今年は富士山にまつわる話でスタート。

◆1月19日(日)~20日(月)頃「ダイヤモンド富士」見頃
 富士山頂に日が沈む時にちょうどダイヤモンドが光るかのように見える「ダイヤモンド富士」が、今年も天気が良ければ、足立区では1月19日(日)~20日(月)夕方(4時半頃)に見られそうだ。「ダイヤモンド富士」は、天気が晴れていて、夕方日没時に富士山に雲がかからないなどの気象条件が必要。足立区では1月と11月の2回見られるが、都市農業公園付近の荒川堤防、都立舎人公園の北側の高台(あさひの広場、ゆうひの広場)などが絶好のビューポイントになっている。
 例年大勢のカメラマンが集まる都市農業公園付近の荒川堤防では、昨年の11月25日(月)にちょうど雲一つない快晴となり、ダイヤモンド富士が見られた。綾瀬在住のカメラマン・青木隆宏さん(42)は「集まった人は、約200人。フィルムカメラの人やお手製の赤いフィルターを付けた人など、皆さん、自慢げに話していました」と語る。
◆二重富士も見られる
 二重富士を撮ったことがある梅島3丁目在住の吉田健治さん(65)は、「二重富士、最近は中国の汚染された空気の影響か、それがスクリーンになって富士の形が影となる現象で、よく見かけることがあります。しかし、太陽の位置が刻々と変化するため、中心部に影が出る場面にはなかなか出会えません。太陽が真後ろに沈む時にごく短時間だけ現れることがあります。誰でも簡単に撮ることができますが、チャンスがなかなか……」と話す。
◆舎人ライナーは富士見ライナー
 日暮里と舎人を結ぶ「日暮里舎人ライナー」は、別名「富士見ライナー」と呼ばれ、車中から富士山が見られることで有名。日暮里から電車に乗って、荒川区の「赤土小学校前」を出るとすぐにビルの間に富士が見える。「足立小台」から荒川を越えて「扇大橋」までが、最高のビューポイントになる。「江北」―「西新井大師西」間も良く見え、「舎人公園駅」は、目隠しなしでくっきりと見える。普段もOKだし、ダイヤモンド富士も時間さえドンピシャリなら十分狙える。
◆区内の富士塚めぐり
 富士塚は、富士信仰に基づき、富士山の溶岩を使い、富士山に模して造営された人工の山。区内の富士塚は全10カ所。
①千住神社(千住宮元町24-1)、高さ3m②氷川神社(千住大川町12-3)、高さ3m③柳原稲荷神社(柳原2-38-1)、高さ3m④西之宮稲荷神社(足立3-28-16)、高さ3m⑤保木間氷川神社(西保木間1-11-4)、高さ3・
2m⑥花畑浅間神社(花畑5-10-1)、高さ3m⑦小右衛門稲荷神社(梅島2-24-23)、高さ1m⑧綾瀬稲荷神社(綾瀬4-9-9)、高さ3m⑨鷲神社(島根4-21)、高さ2m⑩宮城氷川神社(宮城1-38)、高さ2m
◆ここで腹ごしらえしてから土手へ 
 都市農業公園内の自然食レストラン「みはらし茶屋」(TEL3853・4114)は、同公園内で採れた野菜などを使った日替わりの「みはらし定食」と「野菜カレー」(どちらもドリンク付き800円)が、安心・安全、ボリューム満点、おいしさ抜群。
 写真の定食は、ニンジン、白菜、ネギにレンコン、竹の子、海老、豚肉で作った春巻、野菜コロッケ、野菜グラタン、ダイコンとニンジンの煮物、野菜サラダなどに五穀米、野菜の味噌汁、菜の花のからしあえ、山東菜のおしんこなど。野菜がたっぷりでまさにヘルシー。 
 営業は、午前10時~午後5時(ランチは11時~、ラストオーダー午後4時半)。水、木曜定休。新年は5日(日)から。
【交通】西新井駅東口からコミュニティバス「はるかぜ」号、もしくは同駅西口から東武バスで、ともに「都市農業公園」行き、終点下車

写真上から1/富士山がもう一つ。これは縁起がいい=吉田健治さん撮影の二重富士
2/青木隆宏さんが、昨年11月25日に都市農業公園そばの土手から撮ったダイヤモンド富士
3/綾瀬稲荷神社の富士塚
4/みはらし定食