足立朝日

障害者の地域での生活を支え続けてあいのわ福祉会が設立20周年

掲載:2014年1月5日号
 社会福祉法人あいのわ福祉会(岸本美惠子理事長)が設立20周年を迎え、12月15日(日)、シアター1010で記念式典・祝賀会が開かれた。
 身体・知的障害者施設を運営する「あいのわ」は、障害者が住みなれた地域の中で安心して暮らせることを第一に、障害者の自立や地域社会とのコミュニケーションを丁寧に支えている。足立区に暮らす多くの障害者にとって、なくてはならない存在となっている。
 当初は、区内在住の重度重複障害者の養護学校卒業後の受け皿として、区の助成金による小規模施設運営からスタート。平成6年に「足立肢体不自由者福祉会」として法人化、同12年に知的障害者施設の経営が加わったことから、同14年、現在の名称に変更した。
 8施設18事業に加え、今年4月にグループホーム「青井第1・第2ハウス」、来年は「舎人あかしあ園」が開設される。
 式典には近藤やよい区長、馬場信男区議会議長を初めとする来賓など100人超が列席。挨拶に立った岸本理事長は、障害者に関する法律の変化や10周年からの歩みを振り返りつつ、「法人の担う責任は深く重いものであると感じている。障害重度の多様化、家庭支援の限界を感じる。ライフスタイルに応じた支援の必要性を自覚し、安心安全な支援を進めていきたい」と決意を新たにした。
 式典の中で功労者表彰も行われ、同会評議員の中村富美子氏が、代表して感謝状を受け取った。
 列席者の各テーブルには職員が手ずから活けた花が飾られ、記念品は事業所の利用者が製作した品が用意された。「20年分のありがとうを今日から未来へ」のキャッチフレーズにふさわしい、明るく温もり溢れる祝いの会となった。

写真/20年の思いを語る岸本理事長