足立朝日

千住大橋駅前交通広場が完成 4月18日には大規模商業施設もオープン 

掲載:2014年3月5日号
 UR都市機構と㈱ニッピが共同で進めている大規模なまちづくり事業(ポンテグランデTOKYO)で、足立区が整備を進める待望の千住大橋駅前交通広場がこの2月末に完成、3月2日(日)に記念セレモニーが行われた。来月18日(金)には、三菱地所が主導する大規模商業施設「ポンテポルタ千住」もオープン予定で、区内に残された数少ない大型再開発がここ10年以内に完成に向かうことになる。


◆「はるかぜ」号が乗り入れ
 京成千住大橋駅前に完成した交通広場は、約2540㎡の広さがあり、これまでうす暗かった駅前が一気に広々と明るくなった。
 ここには、北千住駅西口マルイ前から千住緑町を抜けて再び北千住駅に戻る区のコミュニティバス「はるかぜ」号が、国道4号線足立市場前の交差点を右折して新しく出来た「かつら並木通り」に一時入って乗り入れる。乗り入れは3月25日(火)の予定。バスは、半年ほど「千住大橋駅前にショッピングセンター誕生」の文句がカラフルにラッピングされて走る予定。走行路線は、駅前に入る以外は従来通り。
◆1階にスーパー「ライフ」、5階までに44店舗の商業施設
 4月18日(金)には、駅前に三菱地所が運営する商業施設「ポンテポルタ千住」がいよいよオープンする。5階建て、延床面積3万700㎡、屋上駐車場235台、駐輪場446台で、中には、物販22店舗、飲食9店舗、サービス13店舗が開業。飲食店としては、大戸屋ごはん処、餃子の王将、サイゼリヤ、築地銀だこ、マクドナルド、上島珈琲店、サーティワンアイス、はま寿司などが、物販店では、ヤマダ電機、ABCマート、西松屋、マツモトキヨシ、くまざわ書店、眼鏡市場などが名を連ね、ほかに英会話のミネルヴァ、スタジオアリス、定員60人の認可保育所(申請中)、医療施設も開所する予定。
◆地元商店会とのコラボレーション
 このショッピングセンターの出現によって隣接する「千住緑町商店会」(渡辺源勝会長、16店舗)などが大きな影響を受けることは間違いない。一部に「大型マンションの出現もあり、客足が商店会まで延びる」「商店会は個性あるお店が多いので、影響は少ない」という楽観論もあるものの、大方は「地元客も吸い寄せられることで、売り上げが減り、衰退にさらに拍車がかかる」との悲観論が多いのも事実。
 商店会では、区を仲立ちに開発者側と何度も話し合いを持ってきた。最終的な合意事項は、共存策として、センターの1階の区画を地元商店会が作る会社「T2」に提供し、地元商店会で扱う商品の販売、商店会の販促活動などをしてもらうことになった。
【メモ】▼街区全体の問合せTEL3888・5143ニッピ▼商業施設「ポンテポルタ千住」に関する問合せTEL3287・5200三菱地所広報部HP

写真上/商業施設「ポンテポルタ千住」の完成予想図
下/「ポンテグランデTOKYO」の最終完成予想図―千住大橋駅北側から南の隅田川方向を見る