足立朝日

ほがらかネットワーク2周年 団塊世代らが人助けに活躍中

掲載:2014年3月5日号
 2月の大雪で、雪かきに大忙しだった団体がある。NPO法人「足立ほがらかネットワーク」(添田義雄理事長)だ。
 区が平成18年度から3年間行った「団塊世代の地域回帰推進事業」で学んだ有志が、地域の公益活動を行う任意団体としてスタート。24年4月にNPO法人化し、今年で丸2年を迎える。
 「困った時はお互い様」の精神で、安心して快適に暮らせるあたたかい町づくりを目標に、区内どこへでもお助け人として参上。犬の散歩、家事、草刈り、子どもの送り迎え、病院への付き添い、買い物、話し相手など、高齢者や子育て中の人のリクエストに応じて、1時間800円(30分延長ごとに400円)の低価格でサポートしている。
 介護保険の使えない作業も任せられるとあって、今や多くの人から頼りにされている。
 60代を中心に40~70代の36人が会員として登録。元公務員や自営業、様々な資格を持っている人など多種多様な人が集まっている。会社人間で地域との関わりの少なかった男性たちにとっては、新たな人との出会いや仲間作りの場にも。
 活動は依頼が入った時に、できる人が受けるシステムで、強制はない。空いた時間を有意義に使って、ちょっとしたお小遣い稼ぎができる。
 活動の姿勢も変わってきた。「前は、役に立ちたい! と肩に力が入っていたが、今は生きがいにもなっていて、仕事をやらせていただいているという気持ち」と、福田憲治副会長。「システムを継続していくには、次の世代にも会員になってもらうことが大事。料理の依頼も多いので、子育てが終わった主婦など、ぜひ参加してもらいたい」
 作業をしてもらった人も、した人も、両方がほがらかになれる活動だ。
 作業依頼はTEL080・1255・8424、MAIL、会員募集についてはTEL090・6566・9055福田。

写真上/個人宅の草刈りを終えて、庭も気分もスッキリ
下/簡単に作れる介護食を紹介=NPOフェスティバルで