足立朝日

荒川クリーンエイドフォーラム ゴミ問題に取り組み20年

掲載:2014年3月5日号
NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム(佐藤正兵代表理事)が設立20周年を迎え、2月7日(金)、シアター1010で20周年記念会が開かれた。
 94年に有志により約2600人の参加でスタート。97年に任意団体になり、99年にNPO法人化した。現在は企業や市民団体、学校なども加わり、年間約1万人以上が参加する活動に成長。20年間で延べ16万人以上が参加し、現在は年間約100会場、参加1万人を達成している。
 世界中の海や島の環境を破壊し生物の命を脅かしているゴミは、8割が川からの流出と言われている。荒川クリーンエイドの活動は、荒川河川敷のゴミを調べながら拾うことで環境問題を考え、大量消費社会に対する一人ひとりの意識を変えていこうというもの。また、行政や企業などとのパートナーシップの確認、沿川住民による河川環境の保全や管理への参画も目的としている。
 挨拶に立った佐藤代表理事はその3つを挙げ、「何割かが実現に向かっている。これからの10年に向けて、自然豊かな荒川のために活動を進めていきたい」と述べた。
 記念会では、継続的に協賛寄付を行ってきた20団体に感謝状を贈呈。20年の永年活動功労団体として表彰された ㈱ダイエーの野口敏光・総務人事部長は、「我々が普段販売しているものが、河川に行ってしまっている。レジ袋やトレー、ペットボトルは溶けないのでどんどん溜まっていく」と、初回参加の衝撃を話す。荒川河川敷のゴミの6割がこれらプラスチックで、便利になった現代の消費流通を象徴している。
 ゴミ拾いですがすがしい気持ちになって、普段の生活を見直してみるのも大事だ。活動中、水辺の生きものに触れ合うこともできる。興味のある人は荒川クリーンエイド・フォーラムのHPで。HP

写真/挨拶する佐藤代表理事=シアター1010で