足立朝日

4月26日(土)は〈よい風呂の日〉美容&健康スポット 銭湯へ行こう!富士東出演の映画「テルマエ・ロマエⅡ」も公開

掲載:2014年4月5日号
 銭湯は家にお風呂のない人が行くところ――なんてイメージは昔のもの。最近は、家風呂とはひと味違う銭湯の魅力を知った若いファンも、じわじわと増えている。広くて熱いお風呂は気持ちがいいだけでなく、実は健康と美容にいいって、知っていました?
 4月26日〈よい風呂の日〉にちなんで、銭湯の魅力を紹介しよう。


《映画館でも銭湯を堪能できる「テルマエ・ロマエⅡ」》
 観るだけで入浴したような癒し気分を味わえるのが、この映画。古代ローマの浴場設計技師・ルシウス(阿部寛)が現代日本のお風呂にタイムスリップしてしまうという、荒唐無稽なスペクタクル・コメディ。銭湯、温泉、スパ、古代ローマの大浴場など、お風呂シーンが満載だ。
 前作は2012年に公開されて大ヒット。ローマ人を阿部寛ら〈濃い顔〉の日本人俳優が演じていることでも話題になった。
 今回のテルマエは、なんと琴欧洲、曙など現役と元力士17人が登場。〈平たい顔族〉=日本人力士の一人として、足立区出身で玉ノ井部屋(西新井6丁目)の富士東関が出演している。
 稲葉直人プロデューサーに聞くと、起用の決め手は「平たいチャーミングな顔」。出演力士を探しに訪れた玉ノ井部屋でたまたま遭遇、まさに「理想的」だったそうだ。
 二言だがセリフもあり、富士東が愛嬌たっぷりに演じている。プロデューサーが見た付け人との軽妙なやりとりが、映画の掛け合いにそのまま生かされているとか。撮影中はかなり緊張していたが、終了後は「楽しかった」と笑顔だったそうだ。
 また、境川部屋(舎人4丁目)の豊響も出演。セリフはないが、野外の土俵で相撲を取る力士として迫力ある取り組みで、見事に古代ローマ人を驚愕させている。
 他にも区内の相撲部屋から東里(玉ノ井)、磯東(同)、佐田ノ国(境川)が出演。ほがらかに笑いながらお風呂に入っているお相撲さんたちの姿に、癒されること間違いなし!

◆「テルマエ・ロマエⅡ」=4月26日(土)ロードショー 原作/ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」(KADOKAWAエンターブレイン刊) 出演/阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、市村正親ほか

《銭湯で健康&キレイになろう》
 「広い・深い・熱い」風呂が強い体を作る――。そんな銭湯の効能を説くのが「銭湯養生訓」(草隆社刊/1400円+税)。
 著者は食アスリート協会代表理事の神藤啓司さん。銭湯交流会を主宰し、銭湯の魅力を広める活動をしている。千住の銭湯も御用達で、昨年は渋谷区から月2回訪れ、11軒全てに入浴したそうだ。
 神藤さんが銭湯の効能に気づいたのは、社会人野球選手時代の経験から。半身浴はリラックス効果はあるが、体をあたためる効果はないと断言する。
 健康な強い体を作るのに最適なのは、42℃の深いお湯に肩までつかること。熱めのお湯で体に適度なストレスがかかることで、痛んだ細胞を修復するたんぱく質ヒートショックプロテインが活性化、免疫力が上がる。銭湯ならではの水圧と浮力も血流や心肺機能向上に効果的。さらに基礎代謝アップで美容にもいい。
 「都内の銭湯のほとんどが井戸水などの天然水。ミネラルもあって、体に負担がかからない」。温泉と効果に差はないそうだ。週に2回がオススメ。「高齢者だけでなく40~50代にも是非行って欲しい。美容と健康に450円は安い! と気づいてもらえたら」。足立区の銭湯は46軒。23区では大田区に次いで2番目の多さだ。「これだけの財産を使わないのはもったいない」
◆SENJUXが北千住から毎晩発信しているインターネットラジオ「CROSS☆WAVE SENJU」に、毎月第3月曜・午後9時~出演中。お風呂の話満載。HP

◆銭湯の入り方
 1分‐1分‐2分‐3分‐3分の5段階に分けて入浴。間のインターバルは入浴時間と同じ(※心臓疾患や高血圧の人は医師の指示に従うこと)

写真上/突如湯の中から現れたルシウス(阿部寛)に驚く富士東
中/緊張の撮影風景
下/神藤啓司さん