足立朝日

　伊興中学校吹奏楽部出身で、トランペット奏者として活躍する山崎千裕さん（30）が、２月にソロでメジャーデビューを果たした。山崎千裕＋ROUTE14bandとして、あだちエンターテイメントチャレンジャー支援事業（えんチャレ）の第１期登録。バンドのＣＤもリリースしてきた。
　メジャーデビューアルバムは「ＧＯＯＤ　ＯＮＥ」（ソニーミュージック）。Ｆ１のテーマ曲で有名な「Ｔ‐ＳＱＵＡＲＥ」の河野啓三がプロデュースした珠玉の１枚だ。
収録曲は全て自作。昨年、バンドの全米ツアーで行った様々な土地の風景、思い、出会った人の思い出などをイメージして作ったという。テキサスの世界最大級の音楽フェスティバルでは聴衆とミュージシャンが一体となるエネルギーのすごさを体験した。それらが、１曲１曲に込められている。
　全曲インストゥルメンタルだが、「歌心を一番大切に書いている。聴いた人がストーリーをイメージしてくれれば」。威勢のいい音のイメージがあるトランペットの、「きれいな音を知ってほしい」とも。
　アコースティックギターやバイオリンとのコラボレーションを交え、心浮き立つ曲、郷愁を感じる曲、元気が湧いてくる曲など彩り豊かな「良い１日を（ＧＯＯＤ　ＯＮＥ）」と思える９曲が堪能できる。
　ミュージカルのオーケストラ参加など活躍の場は広いが、プロの女性トランペッターは珍しい。「女の子が憧れる存在になれたら、うれしいですね」。はにかむ笑顔が眩しい。
◆「ＧＯＯＤ　ＯＮＥ」（３０００円＋税）＝全国のＣＤショップで発売中
◆ライブ情報＝「舎人公園　春の花火と千本桜まつり」４月５日（土）・６日（日）午前10時から約１時間出演

写真上／デビューアルバム
下／山崎千裕さん