足立朝日

足立区から 2人の ホトトギス同人 柴原保佳氏門下生

掲載:2014年4月5日号
 高浜虚子の曽孫である稲畑廣太郎氏が主宰する俳句の団体、ホトトギス社の同人に、このほど足立区から大和田博道さんと柴原かつ子さんの2人が推挙された。
 海外でも知られているホトトギスは100年以上の歴史があり、昨年10月には1400号記念誌を発行した。
 足立区ではこれまで、あだち俳壇選者の柴原保佳氏のみで、新同人は47年ぶり。
 大和田さんは柴原氏の下で30年学んでおり、安定した創作を続けている。かつ子さんは、柴原氏の夫人で、30年近く投句を続けてきたことなどが評価された。
 2人が推挙されたことを俳誌で知り驚いたという柴原氏自身、50年にわたってホトトギス誌で写生文(エッセイ)の執筆を続けている。「フィクションを入れずに自然の生活の中に題材があるというのが、先生(正岡子規)の教え。ありのままの生活や職業の中にある題材を詠むので、疲れるということはない。それが自然体で一番いい」。これからもその教えを、弟子たちに伝えていく。