足立朝日

広がれ庭園開放の輪!! 5月17日(土) 江北5丁目の中澤邸で「ガーデン・オープン・チャリティ」開催

掲載:2014年5月5日号
 江北5丁目の中澤邸が今年もハーブの庭園を開放する。同庭園は、数十種のハーブが植えられた都内唯一の「福祉庭園」。音楽家のご主人のミニコンサートあり、ハーブの石鹸づくりコーナーありの年に一度の大イベント。収益は今年も東日本大震災被災地の子どもと足立区の子どもらに寄付される。

 この庭は、江北5‐14‐21、中澤彰さん(70)、田鶴子さん(70)夫妻のハーブ庭園。約200㎡(60坪)あり、田鶴子さんがハーブ&アロマセラピーの教室を主宰しているということもあって、見事に整備されている。
 江北生まれの田鶴子さんは、帽子デザイナーである娘さんの仕事の関係で英国に行き、そこで「アロマのマッサージと運命の出会い」(田鶴子さん)。そして、庭にせっせとハーブを植えてきた。
 そんな折、顧客から「こんな美しい庭は、ぜひ皆に開放しましょうよ」と持ちかけられ、「N・G・S・ジャパン」(本部=品川区豊町)の谷口多美江代表を紹介された。
 同団体は、より多くの人に、美しい庭園を開放し、その入園料を良いことに使う――という「英国式庭園福祉活動」を進めている団体。この「庭園福祉活動」は、英国ですでに80年以上続けられており、谷口さんは運動を平成13年に日本に持ち込んだ人だ。
 中澤夫妻はこの趣旨に大賛成で、4年前に庭を開放して恵まれない子どもたちに寄付する「ガーデン・オープン・チャリティ」を初めて開催した。入園料、大人1000円(中学生以下無料)で庭園散策をしてもらい、ハーブティーとお菓子のサービス付きのもてなし、それと「目玉」は、シンセサイザー演奏家でボーカリストの彰さんのミニコンサート。また、都内と郊外6カ所で「ハーブ&アロマで美・健・食・住のよくばり講座」を開催する田鶴子さんだけに、生徒は多士済々。ハーブのクッキーとケーキを焼くのが得意な生徒、香りのハーブ石鹸を作るのが上手な人、ステキな絵を描く生徒らが、次々とボランティアでお手伝い。
 夫妻は「大切なのは絆ですね。たまたまうちには庭があったので庭の開放ということになったのですが、みんなが『いい物』を開放し、共有していく中で幸せを共有する、そんな風になったらいいですね」と話す。

写真上/ジャスミンのアーチの前で中澤夫妻
下/昨年の庭園散策の様子


《イベントプログラム》
【時間】午前11時~午後4時
【内容】▼庭園散策▼ハーブティーとお菓子のサービス付き。今年のお菓子は、岩下彰子さん手作りのオーツ麦クッキーの予定。「香りがよく、おいしい」と生徒に大評判▼彰さんのミニコンサート①午前11時半~②午後1時半~③同3時~の3回
【その他】▼香りの石鹸作りのコーナーあり。販売も▼吉村佐我美さん・人気の絵葉書サイズの絵販売コーナー

ローズ、ラベンダー、マリーゴールドなどで作った石鹸。香りが良く、汚れが落ち、肌に良く、長持ちする=中澤邸で


彰さん愛飲の中澤家のハーブティー。ジャーマンカモミールとブラックペパーミントを乾燥させた物をブレンド。「二日酔いの朝も飲むと胃がスッキリ!」と彰さん

◆中澤邸の見所ハーブ
▼ジャスミンのアーチ(ピンクのかわいい花が咲く)▼ローズマリー(紫と白の花の種あり。認知症予防にいいと言われる)▼セイジ(薄紫の花。腐敗防止、旨み成分多し)▼タイム(ピンクの花。免疫力向上)▼フェンネル(黄色い花火のような花形。便秘症の方にいいと言われている)【交通】駐車場なし。日暮里・舎人ライナー「江北駅」から8分。目標は上沼田中学。北千住駅西口からはるかぜ6号「鹿浜五丁目団地」行きで「上沼田中学校前」下車2分。【問合せ】「N.G.S.ジャパン~庭園福祉活動」(場所の問合せTEL090・9964・8347谷口)、TEL3782・8977、FAX5749・2322、HP


タイム


シナモンの木。別名ニッケ。香料に使い、スパイスは身体を温める。虫除けに利用