足立朝日

北千住駅周辺に災害用電子看板と定点カメラ 災害時の帰宅困難者対策を強化

掲載:2014年5月5日号
 北千住駅の西口と東口に設置された災害用電子看板(通称ビュー坊テレビ)と災害用定点カメラ(通称ビュー坊カメラ)の運用が4月3日(木)から始まり、同日、北千住駅西口交番横で関係者出席のもと運用開始式が行われた。
 東日本大震災当日、北千住駅周辺は多くの帰宅困難者で溢れ、避難所を探す区外の人などで混乱した。その教訓から、足立区では国の「都市安全確保促進事業」の補助金による、帰宅困難者対策の強化を進めている。補助金を活用した災害用電子看板と定点カメラの整備は、全国初。
 災害用電子看板の大きな役割は、災害時に一時滞在施設や周辺道路、交通機関の運行状況等の情報を提供するなどして、帰宅困難者の避難誘導を図るというもの。停電時も内臓バッテリーにより4時間以上稼動が可能で、ネットワークが使用不能となった場合はNHKに切り替わり情報を提供する。
 平常時は区や地域の情報などを流しているが、緊急地震速報やJアラート等の緊急情報を受信すると、運用時間外(午後10時~翌7時)も自動的に起動し、情報を表示する。東口のロータリーに2台、西口1階に3台、ペデストリアンデッキ上に2台、計7台が設置されている。
 災害用定点カメラは、千住地域に10台設置。災害時に道路や踏切などの状況をリアルタイムで把握するのに役立てられるほか、平常時は防犯カメラとしても活用される。
 北千住駅や周辺を利用する人は、万が一に備えて、設置場所を確認しておこう。

写真/災害用電子看板(通称ビュー坊テレビ)。普段は区の情報などを配信=北千住駅西口交番横で