足立朝日

足立区の姉妹が空手世界一 極真ジュニア大会でダブル優勝

掲載:2014年5月5日号
 足立区の姉妹が、3月23日(日)にカザフスタンで開かれた「極真会館 第1回ジュニア世界空手選手権大会」で、ダブル優勝を果たした。
 西綾瀬在住の福徳萌花さん(16/女子16・17歳-60㎏)と結実さん(14/女子14・15歳-50㎏)だ。萌花さんは大会で唯一人、技能賞も受賞。2人は体格的には不利な海外選手を、技術で圧倒した。
 ともに東京天野道場(天野芳夫代表/綾瀬4‐30‐15)で鍛錬を積んでいる福徳姉妹。「いつか2人で、世界大会で優勝しようと話していた」という夢が、記念すべき初代優勝者として叶った。
 姉の萌花さんが空手を始めたのは6歳から。幼稚園では男子と遊び、戦隊ヒーローに憧れる女の子だった。小学生時代はあまり練習に身が入らなかったが、母と師匠の言葉で一念発起し、「やればやるだけ結果が出て面白くなった」。天野道場は勉強との両立が鉄則。「時間をみつけなければいけないのは大変だけど、やりがいは感じる」
 今大会では得意の中段回し蹴りも決まり、努力が結実した。現地で海外の友人が出来たのも大きな収穫で、英語でツイッターをするなど交流が続いている。目標は「6月の全国大会で優勝を目指したい。大人になってからが勝負だと思うので」と気合いが入る。
 結実さんは萌花さんの影響で、小学3年頃から始めた。「やる前はわがままだったりダメなところが一杯あったり、心も弱かった。空手を始めて、体も引き締まって心が強くなった」。周りの人からも、変わったと言われるのがうれしいという。今大会では突きで勝利を決めた。「初めての世界大会で優勝したので、恥じないように維持していきたい」
 極真空手は、相手の体に実際に技を当てるフルコンタクト。「アドレナリンが出ているから、やっている時は痛くない」と萌花さん。普段からの慣れの成せる業だそうだ。
 武道の基本は礼儀作法。後輩たちの指導もしながら、技を磨き鍛える2人の活躍に期待しよう。
 同道場は区内数カ所にあり、5~50歳の約120人が在籍。問合せはTEL070・5012・7081(天野)まで。

写真上/優勝のメダルなどを手に(左から)萌花さんと結実さん=天野道場で
下/姉妹で稽古することも