東京拘置所の北、綾瀬川の近くに住宅に囲まれた小さな神社「屋敷稲荷神社」がある。ここは、長年少ない氏子の人たちによって守られてきた神社だ。
祭神は、宇迦之御魂命。詳しい創建は不明だが、元和9年(1623)に徳川家の尖兵として入府した伊奈一族が現在地に稲荷社を祀ったと言われているため、400年ほどの歴史がある。
この周辺は、徳川3代将軍家光から拝領された土地に伊奈家が構えた屋敷があり、木の柵で囲まれて独立していたことから通称「小菅御囲内」と呼ばれていた。その屋敷の守護神として、東北の角にお祭りされていたのが「屋敷ノ稲荷」である。時代が移り、徳川8代吉宗の小菅御殿あった当時も表鬼門の位置にあり、その時は「丑寅御門の稲荷社」と呼ばれていた。ちなみに、裏鬼門にも神社があったが、これは現在の葛飾区小菅1丁目にある小菅稲荷社のことである。
境内には、宝暦壬申歳(1752)奉納の水盤などがある。また、平成16年(2004)には氏子の依頼を受け赤城工務店の尽力により社殿の建て替え、樹木の剪定、参道整備などが行われた。
「過去から現在、未来へ」と、少数ながら厚い信仰で守られ続ける神社である。
【交通】東武伊勢崎線「小菅駅」下車、徒歩約6分
写真上/小さな神社
下/建て替えられた社殿

この周辺は、徳川3代将軍家光から拝領された土地に伊奈家が構えた屋敷があり、木の柵で囲まれて独立していたことから通称「小菅御囲内」と呼ばれていた。その屋敷の守護神として、東北の角にお祭りされていたのが「屋敷ノ稲荷」である。時代が移り、徳川8代吉宗の小菅御殿あった当時も表鬼門の位置にあり、その時は「丑寅御門の稲荷社」と呼ばれていた。ちなみに、裏鬼門にも神社があったが、これは現在の葛飾区小菅1丁目にある小菅稲荷社のことである。

「過去から現在、未来へ」と、少数ながら厚い信仰で守られ続ける神社である。
【交通】東武伊勢崎線「小菅駅」下車、徒歩約6分
写真上/小さな神社
下/建て替えられた社殿