落成式
千住一丁目の区役所跡地に完成した「あだち産業芸術プラザ」の落成式が4月12日、東京芸術センター21階の天空劇場で行われた。鈴木恒年区長、新井ひでお議長をはじめとする区関係者、議員、事業主関係者など多数が出席した。
「あだち産業芸術プラザ」は2つの施設の総称。地上22階の東京芸術センターは、土地は区の所有だが、建物は民間の事業主である綜合商事株式会社が所有、一部を区が借り受けて運営する。道路を隔てて隣接する5階建ての「あだち産業センター」は、完全な区の施設となっている。公民パートナーシップによるこのような事業形態は、国内初の試み。
鈴木恒年区長は挨拶で「区役所が移ってから紆余曲折があった。秋に東京藝大ができ、シアター1010とこの3つが相まって、どれほどのものを産み出すか。文化産業・芸術新都心構想が着々と叶いつつある」と、感慨深げに語った。
式典後、一行は建物内の施設を見学し、足立区の新たな名所に期待を寄せた。

地上21-22階天空劇場・逸品の2台のピアノ
内覧会
4月6日にあだち産業芸術プラザの内覧会が行われた。この日は千住地区の町会自治会などの約40人が参加。
東京芸術センターはホールと会議室を区が年間の6割にあたる219日を借りて運営。利用者から得た使用料を、区の収入としている。11階は区が運営する創業支援館で、オフィスとして家賃と共益費を合わせて月5万程度で借りられる。創業3年未満の事業者で、将来区内で創業する人が対象。2年(延長1年可)の期限付きだが、若葉マークの事業主には心強い。10室全てが既に埋まっている。他にも区民が借りられる会議室などがある。
12階の住宅兼事務所のSOHOでは、未入居の部屋からの見晴らしに見学者たちからため息が洩れた。あだち産業センターは、全てが区の施設で、1階が区内製品のPRと販路拡大を兼ねた常設展示室になっている。ステンドグラスや写真など、区民の製品をいつでも見られ、気に入ったものがあればFAXで注文できるシステムもある。
5階のIT支援室や3階の交流室について、見学者からは利用方法などの質問があり、区の新しい施設への関心の高さが伺えた。
竣工式
全体の落成式に先立ち、3月31日には同所で、東京芸術センターの竣工式が行われた。
綜合商事株式会社の代表取締役で、建物の設計者でもある村井敬氏が、「建築は仮縫いのようなもの。まちづくりに貢献できるよう、中身をこれから地元の方と一緒に作っていきたい」と挨拶。劇場での定期演奏会や演劇上演、2階のシネマブルースタジオでの名作映画の上映など、今後の抱負を述べた。
同劇場には逸品と言われるピアノ2台が設置されており、市川雅己氏の演奏で美しい音色が初披露された。

鈴木区長(右)、村井敬氏
千住一丁目の区役所跡地に完成した「あだち産業芸術プラザ」の落成式が4月12日、東京芸術センター21階の天空劇場で行われた。鈴木恒年区長、新井ひでお議長をはじめとする区関係者、議員、事業主関係者など多数が出席した。
「あだち産業芸術プラザ」は2つの施設の総称。地上22階の東京芸術センターは、土地は区の所有だが、建物は民間の事業主である綜合商事株式会社が所有、一部を区が借り受けて運営する。道路を隔てて隣接する5階建ての「あだち産業センター」は、完全な区の施設となっている。公民パートナーシップによるこのような事業形態は、国内初の試み。
鈴木恒年区長は挨拶で「区役所が移ってから紆余曲折があった。秋に東京藝大ができ、シアター1010とこの3つが相まって、どれほどのものを産み出すか。文化産業・芸術新都心構想が着々と叶いつつある」と、感慨深げに語った。
式典後、一行は建物内の施設を見学し、足立区の新たな名所に期待を寄せた。

地上21-22階天空劇場・逸品の2台のピアノ
内覧会
4月6日にあだち産業芸術プラザの内覧会が行われた。この日は千住地区の町会自治会などの約40人が参加。
東京芸術センターはホールと会議室を区が年間の6割にあたる219日を借りて運営。利用者から得た使用料を、区の収入としている。11階は区が運営する創業支援館で、オフィスとして家賃と共益費を合わせて月5万程度で借りられる。創業3年未満の事業者で、将来区内で創業する人が対象。2年(延長1年可)の期限付きだが、若葉マークの事業主には心強い。10室全てが既に埋まっている。他にも区民が借りられる会議室などがある。
12階の住宅兼事務所のSOHOでは、未入居の部屋からの見晴らしに見学者たちからため息が洩れた。あだち産業センターは、全てが区の施設で、1階が区内製品のPRと販路拡大を兼ねた常設展示室になっている。ステンドグラスや写真など、区民の製品をいつでも見られ、気に入ったものがあればFAXで注文できるシステムもある。
5階のIT支援室や3階の交流室について、見学者からは利用方法などの質問があり、区の新しい施設への関心の高さが伺えた。
竣工式
全体の落成式に先立ち、3月31日には同所で、東京芸術センターの竣工式が行われた。
綜合商事株式会社の代表取締役で、建物の設計者でもある村井敬氏が、「建築は仮縫いのようなもの。まちづくりに貢献できるよう、中身をこれから地元の方と一緒に作っていきたい」と挨拶。劇場での定期演奏会や演劇上演、2階のシネマブルースタジオでの名作映画の上映など、今後の抱負を述べた。
同劇場には逸品と言われるピアノ2台が設置されており、市川雅己氏の演奏で美しい音色が初披露された。


鈴木区長(右)、村井敬氏