鹿浜4丁目の住宅街の一角に小さな神社がある。ここ「北野神社」は、足立区指定文化財の「鹿浜の獅子舞」発祥の神社でもある。
東天神とも呼ばれている同社の祭神は、菅原道真公。創建は江戸時代の文化文政年間(1804~1830)と言われているが、一説には寛政10年(1798)に、寛永寺で鹿浜の獅子舞を披露したことを記念して、翌年に創建されたとも伝えられている。
鹿浜の獅子舞は、この地域の農家の長男にしか舞うことが許されなかったが、時代とともに舞手も減り、ついには途絶えてしまった。しかし、鹿浜中学校の先生と生徒が課外授業の一環として、昭和44年(1969)に復活。現在は、鹿浜地域の島氷川神社、糀屋氷川神社、古内神明神社、北野神社の4つの神社で毎年交代で奉納されている。他の3社で奉納される年でも、発祥の北野神社で最初に必ず試し舞を行った後に、他社で奉納されるというから「格」が違うというべきか。また、獅子舞の頭は、現在足立区郷土博物館に保管されているが、以前は北野神社へ他の3社が借りに行っていた。同社で獅子舞の奉納が行われるのは、2年後の平成28年。
同社は稲荷神社を合祀している。境内にある鳥居は大正8年(1919)に奉納されたもので、社殿横には鳥居造営に際しての奉納社名を記した記念碑がある。
【交通】「西新井駅西口」から、バス「皿沼循環」で「鹿浜四丁目」下車、徒歩約1分
写真上/社殿は大正年間に一度火事で消失
下/鹿浜の獅子舞


同社は稲荷神社を合祀している。境内にある鳥居は大正8年(1919)に奉納されたもので、社殿横には鳥居造営に際しての奉納社名を記した記念碑がある。
【交通】「西新井駅西口」から、バス「皿沼循環」で「鹿浜四丁目」下車、徒歩約1分
写真上/社殿は大正年間に一度火事で消失
下/鹿浜の獅子舞