足立朝日

障害の有無を越えて自然に交流できる場を 一般社団法人グランファミリア設立

掲載:2014年8月5日号
 障害のある無しに関わらず、地域に暮らす人々が参加し交流できる場を作りたい――。
 そんな思いから7月、一般社団法人グランファミリア(米重哲彦代表理事)が設立された。
 立ち上げたのは、NPO法人「アイ・サポート」の三谷求代表理事、「子どもを地域でサポートする会☆キラリン」の米重哲彦代表、髙梨修副代表、事務局の菅原千文さん、NPO法人「足立さくら会」の渕脇美佐子代表、NPO法人「あだち日曜教室を育てる会」の吉田ふみ代表。いずれも視覚障害者、高次脳機能障害者、知的障害児者、身体障害児者の支援団体で活動しているメンバーだ。
 きっかけとなったのは3年前の東日本大震災。大規模な災害時には障害者だけでなく、高齢者や乳幼児を抱える親なども災害弱者になりうる。孤立し情報が入らず、救助や支援から取り残される懸念があるからだ。
 孤立を防ぐには、地域社会の共助が不可欠。’12年から毎年、チャリティコンサートやシンポジウム、中学生との交流会を開いてきた中で、互いの立場や不自由さを理解し合うためには、日頃から地域の人たちが自然に交流できる場が大切と実感したという。
 三谷さんは「違う障害を見ることで、障害を認識できる。同じ障害だけで固まらずに、バリアフリーのイベントを作ろうと思った」。菅原さんとともに米重さんを巻き込み、設立にこぎつけた。
 今後、季節行事や映画会、音楽会など、楽しく交流できるイベントを企画していく予定。拠点はアイ・サポート(障害者支援)と共同の建物に置き、いずれはデイサービスなどの就労にも繋げたいとしている。
【メモ】グランファミリア=西新井本町1-6-15TEL6807・1388

写真/左から菅原さん、米重さん、淵脇さん、三谷さん=グランファミリアの前で