足立朝日

「交通事故と労災を サポートする会」が発足

掲載:2014年8月5日号
 足立区は昨年度の交通事故発生件数が都内で2位、かつ高齢者(65歳以上)の交通事故件数は1位、ということを知っていますか? なのに交通事故や労災に関する相談窓口が少なく、困っている人が多いのが実情――ということで、このほど自分で勉強して専門的な立場から適切なアドバイスをしよう、というNPO法人交通事故と労災をサポートする会足立支部「ジコサポ足立」が発足した。
 中心になっているのが、谷在家3‐22‐5‐102で「すずき整骨院」を営んでいる鈴木智之さん(35)。鈴木さんは、仕事柄、交通事故や労災で怪我をした人と出会う機会が多く、また患者さんの中に車修理の人、介護施設で働く人、警察の交通安全部会でボランティアする人などがいて、常々「どうしたらいいのかわからず困っている人が多い」と思っていた。
 そうした折、3年ほど前にNPO法人の全国組織で「交通事故と労災をサポートする会日本」(会員約400人)の勉強会に参加、「交通事故専門士上級」に合格。理事長の理念に賛同、足立区の交通事故の実情を教えられ、支部の結成を決めた。
 交通事故は、遭った後よりも、遭う前に専門知識を身に付けておくことが大切だ。その知識を一般の方にも身に付けてもらいたいと思い、6月22日(日)鈴木さんは、患者さんらに呼びかけ初の勉強会を実施。最後にテストを行い、参加した6人全員が「交通事故専門士初級」に合格、認定書を渡した。
 鈴木さんは「交通事故や労災の対応で困っている加害者・被害者の方はぜひ相談してほしいし、関心ある方は勉強会に参加して資格をとり、一緒に加害者・被害者の方を救済しましょう」と呼びかけている。
【メモ】 「ジコサポ足立」の無料相談連絡先は、TEL0120・74・7476【Eメール】toto35-oosotogari@xd6.so-net.ne.jp

写真/6月の勉強会で「交通事故専門士初級修了書」を受けた皆さん。中央は鈴木代表=谷在家3丁目の「すずき整骨院」で