都立中川公園そば、中川堤防沿いにある神社だ。保存樹林の大木に囲まれた神秘的な神社で、夏の暑い時期には川からの涼しい風が気持ち良く、休憩するのにピッタリのスポット。
祭神は素盞雄命。創建は安土桃山時代の文禄元年(1592)。同社は「中川」という住所が出来る前は大谷田村であったことから「大谷田氷川」と呼ばれている。同村には上組、中組、下組という今で言う町会が3つあった。それぞれ上組に氷川社、中組に鵜の森社、下組に大氷川社が存在したが、明治維新後に、この3社を鵜の森社にまとめて1社にしたのが、現在の氷川神社である。
入口にある鳥居の右の柱には「中組」と刻まれてあり、この場所が中組の鵜の森社であったことが推測される。鳥居をくぐると天保9年(1836)と天保13年(1843)の盥漱石が2基と文久2年(1862)の狛犬が一対あり、これには「上組」の文字が刻まれていることから上組の氷川社にあったものを移してきたことが分かる。
拝殿の中には多くの絵馬が飾られていて、毎年古い物を新しいものに取替えている。このように今なお毎年絵馬を奉納している神社は区内に3~4カ所しか存在しておらず、地域の人たちの信仰の篤さが感じられる。
境内にある足立区指定の保存樹は、イチョウが3本とケヤキが1本。
【交通】「綾瀬駅」から、バス「葛飾車庫」行きで「大谷田」下車、徒歩約8分
写真上/本殿は総けやき、神明造りのかなり古い建築物
下/長年、この地を見守り続けてきた保存樹


拝殿の中には多くの絵馬が飾られていて、毎年古い物を新しいものに取替えている。このように今なお毎年絵馬を奉納している神社は区内に3~4カ所しか存在しておらず、地域の人たちの信仰の篤さが感じられる。
境内にある足立区指定の保存樹は、イチョウが3本とケヤキが1本。
【交通】「綾瀬駅」から、バス「葛飾車庫」行きで「大谷田」下車、徒歩約8分
写真上/本殿は総けやき、神明造りのかなり古い建築物
下/長年、この地を見守り続けてきた保存樹