足立朝日

青年海外協力隊 西田千寿子さんと日下茜さんが出発

掲載:2014年10月5日号
 千住関屋町在住の西田千寿子さん(33)と東伊興在住の日下茜さん(25)が、青年海外協力隊としてアフリカに派遣された。出発に先立ち、9月19日(金)、2人は区長を訪問し、激励を受けた。
 西田さんはガーナ共和国で、助産師として保健施設を巡回し、地域住民の母子保健向上や啓発活動などを行う。
 10~15歳まで住んでいたインドネシアで、孤児院のボランティアをしていた母を手伝い、日本の子どもたちとの違いに愕然とした。途上国で貢献したいと、日本で看護士を2年、助産師を5年務めた。「現地では助産師を指導する。出産に立ち会えるのは幸せ」
 日下さんはマラウイ共和国で、農民自立支援プロジェクトや農民組織の運営など、コミュニティ開発に携わる。
 大学時代に旅先の途上国でストリートチルドレンや物乞いを目の当たりにし、「日本は物に恵まれていて、友だちのことで悩んだり、ちっぽけなんだ」とショックを受けて、ボランティア参加を決意。3年間の営業職で身につけたスキルを生かし、「マラウイは国民の80%が農民でアフリカ最貧国。売り方、販路の拡大、農民グループのサポートなどをしたい」。
 2人の任期は2年間。9月29日(月)に希望を胸に、現地へと旅立った。

写真/近藤区長を囲んで西田さん(左)と日下さん=区役所で