足立朝日

足立西高3年 小沼夏実さん 一輪車世界大会で優勝

掲載:2014年10月5日号
 都立足立西高校(宮川隆史校長)3年の小沼夏実さんが、8月にカナダ・モントリオールで開かれた第17回「一輪車世界選手権大会」に出場。フリースタイル18歳の部で優勝、その他の2種目でも3位を獲得した。
 35カ国、1163人が参加、日本人選手は46人が出場した。小沼さんは、初の世界大会出場。緊張して力を出し切れなかったが、「今までの大会の中で一番楽しかった。日本と違って、乗るだけで拍手があるのでノッて、アドリブもやってしまった」と笑顔で振り返る。
 鹿浜在住の小沼さんは、西新井第一小4年の時に本格的に一輪車を始めた。児童館で乗っていたところ、友人に誘われて足立区一輪車連盟の若江理事長に習いに行ったのがきっかけ。「すごく楽しくて。それまでは特技がなかったので、できた時
の達成感がうれしくて、もっとやってみたいと、いろいろな技に挑戦した」。西新井大師クラブに所属していたが、昨年から日本チャンピオンが在籍する江戸川区の「ユニサイクルなぎさ」に所属し活動している。
 小沼さんによると一輪車は「運動神経とか関係なく、誰でも出来るスポーツ」。縄跳びができない選手もいるとか。魅力は「どんなジャンルも表現できること。アニメや映画でも出来るし、ポップも好き。最近はももクロ(ももいろクローバーZ)の曲で、受けがいいです」とニッコリ。曲に合わせて演技をする姿は、まるで一輪車を履いてダンスをしているようで、豊かな表現は見ごたえがある。
 今は看護士を目指して学業優先だが、「2年後の世界大会に行きたい」。しっかりと前を見つめている。

写真/文化祭「桜友祭」の中夜祭で学生たちに演技を披露した(9月19日)=足立西高体育館で