足立朝日

女団連が被災地支援のファッションショー 11月8日(土)・9日(日)は女性フェスティバル

掲載:2014年11月5日号
 10月11日(土)のあだち区民まつり「A‐フェスタ」のステージで、一味違うファッションショーが開かれた。
 モデルは女性団体連合会(乾雅栄会長)メンバーの8人。身に纏ったのは落ち着いた色合いながら、生地の模様や切り替えのデザインがしゃれていて、目を引く服ばかり。紬の作務衣、小紋のツーピース、留袖のスカートなど、いずれも着物をリメイクしたものだ。
 制作したのは岩手県陸前高田市の「チーム麻の葉」(大和田加代子代表)。東日本大震災後の仮設住宅で、「手を動かしていれば気が紛れる」と活動を始め、ドレスタオルなどを手作りしている。昨年秋、震災直後から被災地支援を続けている女団連が呼びかけて、着物2500枚を麻の葉に寄付した。
 「針を持ち、立ち直り始めた姿を見て欲しい」。ステージに立った大和田代表は、「今年、初めて稲が実りました。被災地が被災地だった、と言われるように、もうしばらく心に留めておいてください」と呼びかけた。
《女性フェスティバル2014あだち「世代をつなぐ女性のわ」》
 1階ロビー「チャリティショップ」で、チーム麻の葉が足立区の着物をリメイクしたバッグ、小物、洋服、石巻の女性たちが作った小物なども販売。材料費を除いた金額が募金となる。
 講演会は河北新報編集局次長兼報道部長・今野俊宏氏が、命がけで惨状を伝えた地元紙の記者の思いを語る。
【日時】11月8日(土)・9日(日)午前10時~午後4時(展示=8日は11時~、9日は3時半まで)
【場所】エル・ソフィア(梅田7‐33‐1、「梅田駅」徒歩1分)
【ホール公演・講演】定員250人、無料
▼8日=午前10時~10時20分「オープニングセレモニー」、10時半~正午「アイリッシュハープの調べとトーク『愛と優しさで人は育つ』(アイリッシュハープ奏者・永山友美子さん)、午後1時半~3時半「講演会『地元紙が伝えた3・11とその後の3年8ヶ月』(講師=今野俊宏氏)

写真/陸前高田でリメイクされた足立区の着物を着た女団連メンバー。右端はチーム麻の葉の大和田代表=Aフェスタ(虹の広場)で