足立朝日

足立区在住の俳優 川名さんが寺地小でワークショップ

掲載:2014年11月5日号
 足立区をこよなく愛し、足立区に住み続ける俳優・ 川名浩介さんによるワークショップが、10月16日(木)と30日(金)に、寺地小学校(扇1丁目・豊嶋茂校長)で行われた。きっかけは、川名さんを掲載した足立朝日6月5日号「ピープル」記事。
 今年は同校で3年に一度の学芸会が開かれることから、川名さんが同校OBであることを知った豊嶋校長が、学芸会に向けて「児童」「教員」対象のワークショップを川名さんに依頼。劇団若草で学んだ川名さんは、講師として同団での演技指導体験を積んでいるが、対象は高校生以上。「児童の指導」という初体験に、戸惑いながらもわくわくしてワークショップに臨んだ。
 初日は1~3年生、2日目は4~6年生が対象。学芸会で使用される台本を使用し、まずは「自分のセリフの前に大きく息を吸い、エネルギーを溜めて大きな声を出す」「大きく口を動かしてはっきりと発音する」ことを「2つのポイント」として解説。川名さんは「寺地小の子どもたちはとても素直で落ち着いている」と感心した様子。
 同校は、若い教員が70%を占めるが、豊嶋校長による「寺地小OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)」なる秘伝の教育法があり、全教員がこれを実施。さらに、「挨拶」「靴揃え」「廊下歩き」を徹底して指導。「名人」の称号を与えることで児童のやる気を喚起し、基本的な生活習慣を身につけさせている。これらを実施すること4年。児童が落ち着いて学習に取り組むようになり、学力も区や都の基準を上回る結果を得ている。
 同校の学芸会は11月21日(金)と22日(土)。川名メソッドを体験した児童が、どのように配役を表現するか期待される。

写真/児童の真っ直ぐな視線を受けて熱い指導を行う川名さん(左)