足立朝日

IDマーク印刷―江北の安心堂 画期的な行方不明者防止対策を考案

掲載:2014年12月5日号
 球面体やお線香などあらゆるものへの印刷が可能な小型印刷機「なんでもくん」で有名な足立ブランド企業「㈱安心堂」(江北3‐21‐6)が、今度は持ち主の住所、氏名などをシャツなどに印刷するIDマーク印刷を提案、「行方不明者防止対策に有効」と注目を集めている。
 これは、昨今の「認知症で迷子が1万人」のニュースに心痛めた同社の丸山寛治会長(75)が考えたもの。「人は最低限肌着は付けている」として、肌着、下着に自分の氏名や住所などの情報(ID)を特殊印刷するというもの。印刷は、小型印刷機「なんでもくん」を使う。肌着や下着は新品でなくてもOKで、何度洗濯しても印刷は消えない。
 丸山会長は「介護施設や行政の高齢サービス部門と警察が連携すれば、行方不明者をなくす対策に活用できる」と語る。すでに足立区に提案、区も関心を寄せているという。

写真上/シャツに印刷されたIDマーク
下/「なんでもくん」で印刷する丸山会長と三女の有子さん=足立区役所で