足立朝日

足立西校1年 阿部正太くん 障がい者水泳選手権で金メダル

掲載:2014年12月5日号
 都立足立西高校(宮川隆史校長)の阿部正太くん(1年)が、11月8日(土)~9日(日)に江東区の東京辰巳国際水泳場で開催された「第31回身体障がい者水泳選手権大会」で、金と銅のメダルを獲得した。
 男子200m個人メドレー(クラスSM6)で1位(4分47秒22)、同50mバタフライ(クラスS6)で3位(49秒46)。「バタフライはちょっと記録が落ちたけど、メドレーは前回よりタイムが縮んだのでよかった」と笑顔で話す。
 11月1日(土)~3日(月・祝)の国体「長崎がんばらんば大会2014」の「第14回全国障害者スポーツ大会」では、25m自由形(20秒57)、50mバタフライ(47秒4)でともに大会新記録を出して優勝した。
 両腕欠損の阿部くんが水泳を始めたのは小4から。「24時間テレビ」の企画で100m水泳にチャレンジしたことがきっかけ。それまではほとんど泳げなかったが、「泳げるようになって。ものすごくうれしくて。1カ月ぐらいしか練習できなかったけど、ここまでできるんだなと思った」。水泳の楽しさを知り、クラブに入って本格的に練習を始めた。
 「水泳を始めてから、倍ぐらい積極的になった」そうで、伊興中時代にはトランポリンで足立区区長賞を受賞するなど、水泳以外のスポーツでも活躍。
 今の目標は2020年のパラリンピック。国際大会は未経験なので、「その前に3年後の世界選手権でタイムを出して、一番いい色を取りたい」と、明るい目で力強く語った。

写真/将来の夢は障害者スポーツの指導員という阿部くん=足立西校で