足立朝日

「白蛇に託す無病息災」

掲載:2014年12月5日号
撮影=縫谷義行(71)=江北2丁目在住

 「足立の伝統的な行事を見たい」という人は、来年の成人の日、1月12日(月・祝)午前9時、西保木間2‐14-5にある大乗院に集合! 写真は、「じんがんなわ祭り」(じんがんなわ)と呼ばれる古式ゆかしきイベントのラストシーン。
 お祭りは、旧保木間村の大門厨子(大門集落)の24軒の人々が藁を持ち寄り、薬師如来のお使いである白蛇を作って大樹に渡らせ、一同で塩抜き粥をすすりあって厄除息災を祈る奇習。500年前から続く行事だが、厨子の人の高齢化が激しいため、「保存会」(須賀稔夫会長)が出来、毎年1月の第2月曜日に行っている。 人々は、地上で藁をなって大蛇を作る。これを大木に渡す時がハイライト。11時半頃だ。撮影した縫谷さんは、この奇習をカメラに収めようと3回通ったという。「多くの見学者がいました。やはり郷土の風習には関心があるんですね」
【交通】竹ノ塚駅東口からバス「花畑団地」行きで「西保木間二丁目」下車徒歩5分
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)