今をときめく花形噺家競演
待ちに待った「新春!千住落語会」。今年は、人間国宝五代目小さんを祖父に持つ落語界のサラブレッド・柳家花緑(写真左)と、並み居る先輩噺家21人を抜いて、真打昇進を果たした新進気鋭の噺家・春風亭一之輔による二人会だ。
花緑は1994年、戦後最年少の22歳で真打昇進。俗にいう七光りとは縁遠く、その持ち前の才能は計り知れない。卓越した話術は勿論のこと、文才、画才を惜しみなく発揮。その感性が活きる演劇・映画評論には定評がある。ピアノ演奏や、マイケル・ジャクソンばりのムーンウォークなど、広いジャンルで人々を楽しませる。その柔和な笑顔は、NHK『にほんごであそぼ』でもお馴染みだ。そんな花緑を、一之輔は「高校生の頃から観てた方なので、二人会とは……恐れ入ります。枕から噺まで自分の意思を持ってらっしゃる。すごいと思います」と手放しで称賛!
一之輔は2012年3月に真打昇進。それ以前からNHK新人演芸大賞、文化庁芸術祭新人賞など次々と賞を獲得し、真打昇進の翌月には、国立演芸場花形演芸大賞受賞後も、毎年のように同大賞、金賞などを取り続けている、いわば賞男だ。そんな一之輔を、花緑は「まるで先輩の様な後輩です。稽古量がズバ抜けているのは察しますが、それだけでは説明のつかない部分がある。それを『才能』と呼ぶのだろうと思います。まあ、こうやってほめても、彼はいつも通りの芸を披露してくれるはずです。それが『春風亭一之輔』という噺家です」と、これまた称賛!
今年だけではなく未来においても、二人はどのような噺家でありたいのか。花緑は「たくさんの人に聞いて頂き『面白い』と思ってもらえる噺を演れているといいなぁ。分かりやすくて面白い、でも安っぽくないもの。古典、新作問わずそんな噺を一席でも多く作り演じたい」。噺家という職業に「愛」あればこその言葉である。一之輔は「一日一席、どこかでお喋りしていたいです」といたって謙虚であるが、落語界を牽引していく逸材であることは間違いない。
【日時】2月11日(水・祝)午後2時【料金】3800円、フレンズ会員割引あり※生きがい奨励金(3000円分)でチケット1枚購入可(窓口のみ)【チケット】TEL5244・1011
待ちに待った「新春!千住落語会」。今年は、人間国宝五代目小さんを祖父に持つ落語界のサラブレッド・柳家花緑(写真左)と、並み居る先輩噺家21人を抜いて、真打昇進を果たした新進気鋭の噺家・春風亭一之輔による二人会だ。
花緑は1994年、戦後最年少の22歳で真打昇進。俗にいう七光りとは縁遠く、その持ち前の才能は計り知れない。卓越した話術は勿論のこと、文才、画才を惜しみなく発揮。その感性が活きる演劇・映画評論には定評がある。ピアノ演奏や、マイケル・ジャクソンばりのムーンウォークなど、広いジャンルで人々を楽しませる。その柔和な笑顔は、NHK『にほんごであそぼ』でもお馴染みだ。そんな花緑を、一之輔は「高校生の頃から観てた方なので、二人会とは……恐れ入ります。枕から噺まで自分の意思を持ってらっしゃる。すごいと思います」と手放しで称賛!
一之輔は2012年3月に真打昇進。それ以前からNHK新人演芸大賞、文化庁芸術祭新人賞など次々と賞を獲得し、真打昇進の翌月には、国立演芸場花形演芸大賞受賞後も、毎年のように同大賞、金賞などを取り続けている、いわば賞男だ。そんな一之輔を、花緑は「まるで先輩の様な後輩です。稽古量がズバ抜けているのは察しますが、それだけでは説明のつかない部分がある。それを『才能』と呼ぶのだろうと思います。まあ、こうやってほめても、彼はいつも通りの芸を披露してくれるはずです。それが『春風亭一之輔』という噺家です」と、これまた称賛!
今年だけではなく未来においても、二人はどのような噺家でありたいのか。花緑は「たくさんの人に聞いて頂き『面白い』と思ってもらえる噺を演れているといいなぁ。分かりやすくて面白い、でも安っぽくないもの。古典、新作問わずそんな噺を一席でも多く作り演じたい」。噺家という職業に「愛」あればこその言葉である。一之輔は「一日一席、どこかでお喋りしていたいです」といたって謙虚であるが、落語界を牽引していく逸材であることは間違いない。
【日時】2月11日(水・祝)午後2時【料金】3800円、フレンズ会員割引あり※生きがい奨励金(3000円分)でチケット1枚購入可(窓口のみ)【チケット】TEL5244・1011