足立朝日

治安改善に成果 ビューティフル・ウィンドウズ運動 区内4警察署と協定締結

掲載:2015年3月5日号
 足立区は「ビューティフル・ウィンドウズ運動」推進に関する協定を、2月10日(火)区役所で、区内4警察署と締結した。
 BW運動は、ニューヨーク市長が提唱した「割れ窓理論」(割れた窓の放置が犯罪に繋がる)をヒントに、まちの美化によって犯罪を減らそうという足立区独自の取り組み。推進運動についての覚書を平成21年に警視庁生活安全部と交していたが、それを発展的に移行するもの。
 これまで、BWのマスコット・ビュー坊による運動の周知、自転車の鍵掛けの呼びかけ、防犯カメラ設置促進、パトロールなど、数々の対策に取り組んできた。その成果により、足立区の刑法犯認知件数は平成18年から4年連続で都内ワースト1だったが、昨年は45年ぶりに7000件台に減少し都内6位。人口比では8番目、面積比では3番目に件数が少なくなった。最も多い自転車盗対策などが功を奏した。
 区の昨年の世論調査でも、治安が良いとの回答が5割近くあった。
 今後は4署がそれぞれの地域の特性や傾向に合わせて、アクションプログラムを推進。27年度は刑法犯認知件数6000件台の実現に向けて、各署が連携を強化して取り組んでいくとしている。
 協定締結式の前には、警視庁と足立区による、「美しいまち・安全なまち」向上宣言が行われた。

写真/協定の締結を行う近藤区長(中央)と区内4警察署署長=区役所で