足立朝日

「夕陽と日暮里・舎人線」

掲載:2015年3月5日号
撮影/ジェコブス安子=梅島3丁目在住、主婦

 ジェコブスさんは、自転車が大のお友達。梅島そばの荒川河川敷に降り立つと、車の心配のない道がずっと続いている。自然を観察しながら、ユルユルとペダルを漕いで行く。都市農業公園のある鹿浜方面までサイクリング、サイクリング、ヤッホー!
 この日も自転車で行った帰り道、ちょうど扇大橋の辺りで美しい夕焼けと出会った。「舎人ライナーが橋の上を走っていて、まるでおもちゃの電車みたいでした」。夕陽に染まる電車と橋の対比が何かの幾何学模様のようで、シャッターを夢中で押した。写真は、上流方面から千住新橋方面を望んだもの。
 都市農業公園までは、約45~50分かけて行くが、冬の時期は富士山が見えて、心が洗われる。扇大橋の次は江北橋、そしてすぐに高速道路が走る五色桜大橋があり、鹿浜橋まであと一息。橋の形はそれぞれで「魅力は尽きません」。春はもうそこまで来ている……。
【交通】扇大橋までは、北千住駅西口からコミュニティバス「はるかぜ」11号「堀之内・椿循環」で「扇大橋下」下車。
(選者・学芸員 小林基治=日本写真会同人)