足立朝日

2020年 足立区に6つ目の大学 花畑に文教大学の新キャンパス

掲載:2015年4月5日号
 足立区に6つ目の大学「文教大学」の新キャンパスが出来ることが、3月26日(木)の会見で発表された。場所は都市再生機構(UR)により再生事業が行われている花畑団地の一角。区が魅力的なまちづくりを目指しエリアデザインを進めている花畑地区が、更に大きく生まれ変わることになる。

 建設予定地は、花畑団地A・B街区(花畑5‐6、5‐9)で、面積は約4万7300㎡(東京ドーム1個分)。現在はフェンスで囲まれているが、花畑公園の北西、毛長川沿いの毛長公園に面し、谷塚駅から徒歩約13分、竹ノ塚駅からバスで約15分の位置にある。
 区は築50年の花畑団地再生事業を機にURと進めてきたエリアデザインを、文教大学とも連携協力していく。区の今後の取り組みとしては、第一に交通利便性の向上。花畑エリアと竹ノ塚駅・六町駅・谷塚駅をつなぐバス路線等の充実を図るため、大鷲通り(補助257号線)の毛長川に新橋を整備(都が建設)、バス停設置のための道路整備を行う。また、毛長公園のリニューアル、武蔵野の路・毛長川遊歩道の延伸などにより周辺環境の整備を行う予定。
 近藤区長は「花畑は団地のまちのイメージだが、新たなイメージ作りができる。千住でも大学が出来て流れが変わり、町会・自治会、商店街の連携など新しい顔が生まれた。同じようなプラスの流れができるように手伝いたい」と話す。
◆文教大学
 文教大学学園(品川区)が運営する大学の特色は教育学部で、小中学校教員採用者数で私大1位など教員養成の実績がある。
 現在は湘南と越谷に大学キャンパスがあるが、手狭になったことや、両所間は片道3時間の距離があり連携を取りにくい。新キャンパスを中核的拠点として、学部等の再編や教育プログラムの見直しなどを行い、教育力の強化を図るのが目的。
 複数の候補の中から花畑を選んだ理由は、都内であること、入学志願者が東・北関東が多い、越谷キャンパスと近く(所要時間40分)湘南と連携が取りやすいという3つの立地条件に加え、「区の理解と協力が強かったこと」と渡辺孝理事長。
 今後、1~2年で学内の意見をまとめ、2018年頃に着工、2020年開設を目指す。学部、施設等は未定だが、学生数は最大でも4700人の予定という。

写真上/花畑地域が大きく変わる
中/左から文教大学・野島正也学長、近藤区長、文教大学・渡辺孝理事長=区役所で
下/キャンパス予定地