足立朝日

5月5日は菖蒲湯も 銭湯の露天風呂へ行こう

掲載:2015年4月5日号
 4月26日は「よい風呂の日」。たった460円で、たっぷりのお湯にのびのびと浸かれるのが銭湯の魅力。気持のいいこの季節、露天風呂のある銭湯の中から2軒紹介しよう。両湯とも基本的には井戸水を薪で炊いて使用。タイル絵が見事な室内は、サウナを始め様々な風呂が楽しめる。
◆堀田湯
 昭和23年創業で、平成8年に「東京一大きい露天風呂を」と設置。男女日替わりで利用できる。
 桜、バラ、椿、楓などの樹が湯船をぐるりと囲み、昼間は鳥のさえずりが降り注ぐ。花のない時期も、2代目店主の堀田勲さんが育てた菖蒲や菊の鉢が楽しめる。お客さんには「伊豆に来たみたい」と喜ばれるとか。露天の屋根を覆う大きな夏みかんの樹から、今年は600個の実を収穫。女将の澄子さんがママレードにして配るそうだ。
 室内には湯船から見られる大型のテレビも。脱衣場などに貼られた、女将手書きのカラーイラスト壁新聞(週刊)は必見。手製の花器に生けられた花など、随所の細やかな気配りが心地いい。
【メモ】関原3‐20‐14(西新井駅西口徒歩7分)、TEL3852・4126、営業時間は午後3時~12時、金曜休み
◆曙湯
 唐破風造りの外観は、昭和11年の創業当時のまま。脱衣場もお寺のような格天井と大きな扇風機があり、懐かしい風情が残る。意外なのは自動ドア。昭和43年の導入で、「足立区で1番目か2番目に早かった」と店主の森山篤さん。
 平成8年に設置した露天風呂は、店主こだわりの岩風呂。男女両方にあり、石灯籠やこぢんまりとした庭が旅館の個室を思わせ、贅沢な気分にさせてくれる。男湯はやや狭いが、あずまや風の休憩室付き。
 室内には日替わりの薬湯も。ロビーで販売している飲み物は、懐かしい瓶コーラが人気。写真を撮っていく人もいるそうだ。
【メモ】足立4‐22‐
3(五反野駅徒歩5分)、TEL3886・0706、営業時間は午後3時~12時、木曜休み

写真上/堀田湯。3月下旬、満開の椿と花盆が風情
下/曙湯の女湯。岩風呂が情緒たっぷり

◆区内銭湯のイベント情報◆

①「菖蒲湯」5月5日(火・祝)=小学生以下入浴料金無料、65歳以上230円。各銭湯で先着120人にドリンクをプレゼント! ②「ローズ湯」4月26日(日) ③「ゆ~ゆ~湯」=平成27年4月1日時点で、区内在住の70歳以上は、指定の週の月~金に、週1回(月3回)110円で入浴できる。「ゆ~ゆ~湯」入浴証のない人は、高齢サービス課在宅支援係(TEL3880・5257)か福祉事務所に連絡 ④「家族ふれあいの日」=毎月第1・3土曜。小学生と一緒に銭湯に来た人は大人360円、小学生100円、幼児無料