足立朝日

5月公開 映画「ゆずり葉の頃」 千住の渡邊鞄 八千草薫さんと共演

掲載:2015年4月5日号
 足立区出身で、エンターテイメント界で活躍しているのは人とは限らない。
 千住の渡邊鞄(「あの町この店」紹介)のバッグが、5月公開の映画「ゆずり葉の頃」に登場。主演の八千草薫さん演じる市子の持ち物として、美しい映像で描かれる物語の一端を彩っている。
 八千草さんは、昨年のフジテレビのドラマ「最高の離婚」の中でも渡邊鞄のバッグを使用。愛用の一品を見せて提案したところ、監督が一目で気に入って採用された。
「ゆずり葉の頃」は故岡本喜八監督夫人、中みね子氏が76歳にして挑んだ初監督作品。老いを迎えた一人の女性が、心の中に封印してきた若い日の思いを見つめ、1枚の絵を求めて軽井沢を旅する。その清らかに澄んだ静かな情熱と、軽井沢で出会う人々との穏やかでやさしい交流を、美しい風景とともに丁寧に拾い上げ、繊細に織り上げている。
 映画の中に登場する小物や小道具は、女性監督ならではのセンスの良い逸品揃い。豪華俳優陣の名演とともに、良質な品々を堪能できる。
 5月23日(土)~6月19日(金)、岩波ホール(半蔵門線「神保町駅」A6出口すぐ)で公開。

写真/八千草さんが持っているバッグに注目