足立朝日

災害緊急トイレ、プロの設置で迅速に 区内の3管工業団体と協定

掲載:2015年7月5日号
 発災時のトイレ不足を解消するため、6月9日(火)、足立区と区内の3管工業団体が「災害時における防災対策設備の運営等に関する協定」を締結した。23区初。
 足立区地域防災計画に基づく民間協力の一環で、民間団体が区からの要請を待たずに、災害緊急トイレの開設及び管理等を行うというもの。
 協定を結んだのは足立管工事業協同組合(54社)、東京都管工事工業協同組合足立支部(75社)、足立管工設備協力会(29社)。
 区では震災復興税を使い、区内の公園52カ所に災害緊急トイレの設置を進めている。これは公園内の小型マンホールに専用の便座とテント、ソーラーLEDを設置し、防災井戸の水で公共下水道に流す仕組みで、アースイントイレに比べて設置が簡単だ。
 今回の協定により、災害発生時、避難所が開設された時、または震度5弱以上の地震が起きた時に、3団体158社が区内全域に6班に分かれて設置、管理することになる。プロの作業で早期開設ができ、トラブルにも対応できる。

写真上/災害緊急トイレ。小型マンホールの上に設置する
下/左から岡部清貴支部長(東京都管工事工業協同組合足立支部)、村上亮理事長(足立管工事業協同組合)、近藤区長、青木克巳会長(足立管工設備協力会)=区役所で