足立朝日

漫才新人大賞 「湘南デストラーデ」が優勝!

掲載:2015年7月5日号
 4月に「天空劇場」と「日暮里サニーホール」で行われた「漫才新人大賞」の厳しい予選会。それを通過した計12組が6月25日、国立演芸場での決勝戦に臨んだ。司会は「ナイツ」。
 サニーホール組は、話芸に加えて予測不能な動きや観客側がイメージを要するネタ続出で、会場は笑いの渦に包まれた。対する天空組は、いまいち観客の心をとらえ切れずに滑りがちな印象も。
 「母心」「ねづっち」「スギちゃん」「ナイツ」もゲストとして登場し、観客を大いに喜ばせた。
 澤田隆治氏、佐藤かんじ氏らによる厳正なる審査の結果、今年の大賞は「湘南デストラーデ」が勝ち取った。サプライズゲストとして、「とんねるず」の木梨憲武が登場! 花束を二人へ贈るふりをしてスギちゃんへ贈り、最終的には客席で一番大きな笑い声で出演者を支えた観客へ贈った。
 両審査員からは天空組に対して衝撃の酷評が下されたが、それは「大賞」の道への示唆でもある。
 天空組で最高点を取ったのは「ニードル」(石垣進之助/伊藤政仁)。仙台出身で、現地の漫才大会では2度の優勝歴を持つふたりだが、今回の敗因を「ボケの数や質でもサニーホール組に負けていた。僕たちはいつも大うけのネタをやりながら、今日は彼らのように力を発揮できなかった」と分析。「天空組の中では最高点を頂けても、大賞に近づけなかったことは本当に悔しい。仙台と浅草を往復する中で、浅草でもっと揉まれて力をつけたい」――来年の大賞を目指して決意を新たにした。

写真上/木梨から祝福を受ける「湘南デストラーデ」
下/来年の大賞を狙う「ニードル」石垣(左)と伊藤