足立朝日

あだち菜うどん 入谷中で 学校給食に登場

掲載:2015年7月5日号
 区内産の小松菜を使ったご当地名物「あだち菜うどん」が、6月8日(月)に入谷中学校(灘山裕子校長)の給食に登場。学校給食に初めて採用されるとあって、あだち菜うどんを開発した東京商工会議所足立支部を中心とするあだち菜うどん学会のメンバー、生産農家の人たちが学校を訪れ、うどんを食べる生徒たちと触れ合った。
 今回、学校給食に採用されたのは、同校栄養士の吉澤厚子さんの「子どもたちに、足立区にこんなに良いものがあるのを知ってもらい、安全で新鮮な野菜を食べてもらいたい」という思いが叶ったものだ。提供方法も試行錯誤を重ね、うどんとスープを別にして、配膳のときにうどんにスープをかける「ぶっかけスタイル」にした。
 あだち菜うどん学会のメンバーで六町にある「ゑの木れすとらん」で、あだち菜うどんを提供している榎本憶人さん(37)は「今回の給食導入は、とっても嬉しいし、励みに思っている」と喜ぶ。辰沼で小松菜を生産する宇佐見一彦さん(53)は「ぜひ、足立区の子どもたちに地元の小松菜を味わってもらいたい」と話す。
 子どもたちからは、緑色をしたうどんに「見たことがなかった」「小松菜の味がするね」「もっと葉っぱの味がすると思った」など様々な感想が聞こえた。生産者の一人、芦川進さん(47)が子どもたちに「その小松菜、おじさんが作ったんだよ」と説明すると「本当ですか? おいしいです」と楽しく触れ合っていた。
 現在、あだち菜うどん学会はNPO法人の設立に動いていて、年内には乾麺の製造・販売もしたいと進んでいる。学校給食では、入谷中に続いて千寿桜堤中や入谷小、千寿小でも導入され、今後ますます増えそうだ。

写真/生産者と触れ合う生徒たち=入谷中で