足立朝日

Vol.155 「マリアと緑のプリンセス」小野田 龍之介

掲載:2015年7月5日号
新たな「いのちの物語」誕生!

 15年にわたり上演を重ねたミュージカル「葉っぱのフレディ」の生みの親、今年104歳を迎える日野原重明・聖路加国際病院名誉院長の応援を受け、いのちのミュージカルの第二弾が誕生する。作品は「マリアと緑のプリンセス」。日野原氏の若き日のエピソードを織り交ぜ、かけがえのない「いのちと地球」を美しく描く、感動のオリジナル・ミュージカルだ。
 今回も、厳しいオーディションを通じて配役が決定。その中で制作側から「是非に!」とオファーを受けたのは、小野田龍之介だ。母親がダンサーであったことから、この世界の逸材が常に自宅に集う環境に生まれ育ち、幼い頃からダンスに目覚めた。前作の「葉っぱのフレディ」では、小学校5年生の時に子役として初出演。トータルで3シーズン舞台に乗り、最後の出演は16歳の時。マーク/メフィスト役で切れのあるダンスと伸びやかな歌唱力を披露し、注目を集めた。そして、24歳を迎える今、「小野田をイメージして当て書きされたビリー役」を得て新作に挑む。小野田の思いは熱い。
 「振付の中川久美さんと関根玲子さんは、僕の子役時代からのダンスの師匠。そのご縁で『葉っぱのフレディ』の初演を観て、子どもながらにそのメッセージが真っ直ぐに心に届き、ぜひこの舞台に立ちたいと思った。最後の出演後、俳優として経験を重ね、もう一度『いのちの物語』を演じてみたいと熱望して、その思いを各スタッフに伝えた。今年、黒岩祐治プロデューサーから新作を創るというお話があり、前作と同じスタッフが結集したこの作品に呼んで頂けて本当にうれしい。まっさらな状態でのスタートから携われるのは、滅多にないとても素晴らしい体験。最初は子どもたちに囲まれて戸惑ったが、いざ稽古が始まると俳優同士の関係で切磋琢磨し合える。前作を超える作品に育てられるように力を尽くしたい。このビリー役、誰にも譲りませんよ!」
 前作から舞台をリードしてきた宝田明が、この舞台でもマシュー役で出演。ダンディーな宝田に憧れる小野田もまた、その要素をしっかりと受け継いでいる。
【日時】8月13日(木)18時、14日(金)15日(土)12時半・16時半、16日(日)13時【料金】5000円(子ども4000円)【チケット】TEL5244・1011。
【場所】シアター1010 足立区千住3丁目92