足立朝日

足立区出身 山下杏也加選手 なでしこジャパン入り! 8月1日~8日 女子東アジアカップへ

掲載:2015年8月5日号
 足立区から、ついになでしこジャパンが誕生した。青井出身の女子サッカーGK・山下杏也加選手(19)=日テレ・ベレーザ=だ。
 女子日本代表新メンバーとして、8月1日(土)~8日(土)の「EAFF女子東アジアカップ2015決勝大会」(中国・武漢)に挑む。


 昨年の6月5日号で山下選手を「足立区から未来のなでしこジャパン」と紹介してから、わずか1年。夢に向かって着実に走り続けてきた成果が、大きな一歩へと繋がった。
 23人のうち17人が入れ替わり、リオ五輪を見据えたフレッシュなメンバーの中で、山下選手を含め4人が初選出。
 7月21日(火)の発表記者会見で佐々木則夫監督は「チームでの存在感があり、今、非常に伸びつつある。練習生として呼んだことがあるが、非常に可能性を感じた。ピッチに立つチャンスがあると思って召集をかけた」と語った。
 山下選手は東加平キッカーズ、足立LFCで活躍。村田女子高校サッカー部在籍中の2013年に、特別指定選手として日テレ・ベレーザで活動するなど頭角を現し、昨年、高校卒業と同時に正式に入団した。
 昨年の取材時には、人見知りで喋るのが苦手と、丁寧に言葉を選ぶ控えめな笑顔に芯の強さが伺えた。今回の代表選出についても、「W杯では、バックアップメンバーに選ばれながらも悔しい思いをした。この先のオリンピック、W杯に選ばれるためにも、この東アジアカップで結果を残すことが大事。代表でたくさんの事を吸収したい」と浮ついたところはない。
 日テレ・ベレーザに加入してから1年強でなでしこ入りしたことについては、次のように語った。
「最初は、練習について行くのも大変で、チームメイトとコミュニケーションを取ることもあまり出来なかったが、ベンチに入るだけではなく、試合に出場して、なでしこジャパンでも活躍する先輩たちと一緒にプレーすることで刺激を受け、成長す
る事が出来たと思う。ベレーザで頑張ってきたことが、代表に選出されるというチャンスにつながったと思っているので、このチャンスを無駄にせず、しっかりアピールしたいと思う」
 最後に足立区民へ。「女子サッカーの良さをお伝えできるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」
 19歳ながら落ち着いた目で、しっかりと前を見据えてゴールを守る。山下選手の活躍を応援しよう。

写真上/試合で活躍する山下選手 (C)TOKYO VERDY
下/【山下選手プロフィール】1995年9月29日生まれ。170cm、60㎏。青井小、青井中出身 (C)TOKYO VERDY