足立朝日

Vol.156高校演劇サマーフェスティバル2015

掲載:2015年8月5日号
いざ、高校演劇の聖地へ!

 「高校演劇サマーフェスティバル2015」(主催=関東高等学校演劇協議会、後援=足立区他)が、8月にシアター1010で開催される。トップバッターで舞台を飾るのは「足立区立中学校演劇選抜隊」(写真上)。今年の演目は「夏の夜のアリスたち」(作=如月小春)。強い希望で集まった20人の中学生(第十四中6人、青井中4人、東綾瀬中4人、千寿桜堤中5人、第十一中1人)が、現在、厳しく楽しい稽古に汗を流している。
 指導は、千寿桜堤中の横山淳子主任教諭を始め、青井中の高砂洋子主幹教諭、東綾瀬中の折原泉教諭、第十四中の関根秀未教諭ら熱血教師。お腹から声を出すためのウォーミングアップと発声練習は過酷だ。真夏の体育館で、汗を滴らせながら歯を食いしばる生徒たちの顔は真剣そのもの。横山教諭の叱咤激励が体育館中に響きわたる中、生徒たちは「シアター1010の舞台に立つ!」という目標に向かい、黙々と練習に励む。これからは立ち稽古が待っている。メンバーの中で「黒一点」の中2男子は、小学校時代に同劇場で舞台を観て憧れを抱いた。「僕も一生懸命努力すれば、舞台に立てると思った。頑張っている姿をみんなに観てほしい」。唯一、3年間連続で舞台に立つ中3女子は、「これまで体験したことのない新しいことを吸収できて楽しかった。勉強との両立は大変だけれど頑張りたい」。2年間継続の中2女子3人は、「もっと芝居がうまくなりたい。終演後の達成感が格別。沢山の学校の生徒と仲良くなれた」「他校の練習方法など様々なやり方を知ることができて勉強になった」「客席からの大きな拍手がうれしい」と再挑戦。
 横山教諭らは、「選抜隊として舞台に立つことが、人生の宝物の一つになることを希望。それが生徒たちの自信に繋がり、これからの人生に絶対プラスになると思う」との思いで、愛情深く生徒に向き合う。生徒がどのように応えるか大いに期待!
【日時】8月27日(木)28日(金)12時~(選抜隊は27日12時)【料金】無料、但し入場券が必要。全席自由(満席時には入場できないこともあり)【入場券】各公演前日までにシアター1010受付(10階)にて配布【問合せ】TEL5244・1011。
【場所】シアター1010 足立区千住3丁目92

写真下/左から折原・高砂・横山・関根各教諭