足立朝日

江戸の宴会に思いを馳せる 「千住酒合戦200」11月まで開催 限定日本酒も販売中

掲載:2015年10月5日号
 江戸時代に千住で行われた酒合戦から200年を迎え、コラボイベント「千住酒合戦200」が千住の街を舞台に、11月まで開かれている。
 酒合戦は文化12年(1815)10月21日、千住の飛脚宿の主人・中屋六右衛門の還暦を祝って、千住河原町の青物問屋主人で文人の鯉隠が中屋(現在の東京芸術センター向い)で開いた豪華な酒の呑み比べ宴会。琳派の酒井抱一、文人画家の谷文晁、儒学者の亀田鵬斎など高名な文人が招かれた。
今回のイベントは、当時の千住の文化度の高さを再認識し、人との繋がりを通して千住の魅力を育てようというもの。「千住酒合戦200」のマークのある飲食店でコラボメニューを提供。展示や寄席などが開かれる。
 公式酒「千住酒合戦」も登場。千住の酒屋有志で作る「酒千会」が、かつて千住に蔵があった太田酒造(本社=滋賀県)に依頼して生産した。
 2種類、各限定120本。酒好き向けの切れの良い辛口酒「特別純米酒」(1800複/税込み2600円)、誰でもすっと飲める軽やかな「純米吟醸酒」(720複/税込み1350円)。
 ラベルは酒合戦の様子を描いた木版画(足立区郷土博物館所蔵)を用いて、千住在住のグラフィックデザイナー・ニシムラタロウさん(40)がデザインした。千住の酒屋7店舗、イベント会場などで販売されている(問合せTEL3881・6056成田酒店)。
【酒合戦イベント】
▼「山形置賜の酒くらべ」10月10日(土)・11日(日)午後1~4時(甘味喫茶・ます味=千住2‐51)▼「酒の本ビブリオ合戦」 10月17日(土)午後6~8時、スロージェットコーヒー(千住東1‐29‐12)、2500円(ワンドリンク&おつまみ&お土産付)。編集者トークライブ、酒の話が鍵となる6冊の魅力を6人が語る。問合せ=センジュ出版▼「千住まち寄席」11月1日(日)午後1時半~5時(奈可“多楼=千住3‐16)2000円、など。
 「千住酒合戦200」の詳細はhttp://www.senjusakegassen200.net/

写真/公式酒「千住酒合戦」の特別純米酒(左)と純米吟醸酒