環七通りから1本路地を入った場所に、小さな神社「子の神稲荷神社」が建っている。老朽化により先月建て替えられたばかりの新しい社務所とお稲荷様が参拝客を出迎える。
「上沼田の上稲荷さま」とも呼ばれていて、祭神は倉稲魂命。詳しい創建は不明だが、安政4年(1857)奉納の参拝の時に鳴らす鈴があることから、約160年前の江戸時代末期に建てられたのではないかと推測されている。もともとは西側の小泉家の屋敷神であったが、上沼田に火事が多かった時に「私を子の神の方へ祭れば、村は火災から守られる」というお告げを受け、北側へ祭るようになったという伝承が残されている。
戦前までは、上沼田の西側にある北野神社の境外末社であった。しかし、戦後になり「上沼田の北側だけで、その地の氏神として祭りたい」と北野神社から独立して今に至る。
毎年、9月17日が例祭で、神事が行われている。小さい神社のため神輿などはないが、かつて境外末社であったことから2年に1度上沼田北野神社の例大祭で担がれる神輿が、子の神稲荷神社の方まで渡御するなど、今も両社の交流と篤い信仰が伺える。
鳥居の前の入り口にある門は閉まっているが、参拝する際は開けて境内へ入ってお参りしても構わない。参拝が終わったらちゃんと門を閉めて帰ろう。
【交通】「西新井駅」西口からバス「皿沼循環」で「上沼田団地」下車、徒歩約3分
写真/現在の社殿は平成2年(1990)に改修された

戦前までは、上沼田の西側にある北野神社の境外末社であった。しかし、戦後になり「上沼田の北側だけで、その地の氏神として祭りたい」と北野神社から独立して今に至る。
毎年、9月17日が例祭で、神事が行われている。小さい神社のため神輿などはないが、かつて境外末社であったことから2年に1度上沼田北野神社の例大祭で担がれる神輿が、子の神稲荷神社の方まで渡御するなど、今も両社の交流と篤い信仰が伺える。
鳥居の前の入り口にある門は閉まっているが、参拝する際は開けて境内へ入ってお参りしても構わない。参拝が終わったらちゃんと門を閉めて帰ろう。
【交通】「西新井駅」西口からバス「皿沼循環」で「上沼田団地」下車、徒歩約3分
写真/現在の社殿は平成2年(1990)に改修された